薬剤性小脳変性症(読み)やくざいせいしょうのうへんせいしょう(英語表記)Drug-induced cerebellar atrophy

六訂版 家庭医学大全科 「薬剤性小脳変性症」の解説

薬剤性小脳変性症
やくざいせいしょうのうへんせいしょう
Drug-induced cerebellar atrophy
(脳・神経・筋の病気)

 抗てんかん薬であるフェニトインによる小脳失調が多く認められます。血中のフェニトインが中毒域にあると、眼振(がんしん)や小脳失調を来し、歩行時のふらつき、ろれつの回りにくさなどの症状が出現します。血中濃度を測定し、中毒域に達しないように内服コントロールをすることで、一般にこのような症状はなくなります。

 その他、有機水銀・リチウム・ベンゼンやトルエンなどの有機溶媒(ようばい)でも小脳失調を来します。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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