【BS朝日 毎週木曜 よる9時00分放送】
盆地特有の暑さで知られる夏の京都。都の人々は、千年以上前から様々な方法で、厳しい季節を乗り越えてきました。今回は賀来千香子さんが、京都の人がどんな工夫で「涼」を求めてきたのか、歴史を追って探ります。
清らかな水の涼、御手洗川が流れる下鴨神社。その境内で去年、再興されたのが平安時代以前からあるという古代の冷蔵庫「氷室」。平安貴族が真夏に氷を楽しんだ、その驚きの背景も明らかに。当時、たいへん貴重な氷は、運ぶのも命懸けだった!? 歴史に思いを馳せながら、下鴨神社境内の甘味処で、「氷室の氷」と名付けられたかき氷を堪能。室町時代にルーツを持つという、美しい京うちわの専門店へ。繊細な技によってこの地で独自に発展し、日本人の美意識を色濃く残してきた京うちわ。菖蒲や朝顔など夏のモチーフの中に、なぜか雪のモチーフ?江戸時代にルーツがある夏の涼を求め訪ねたのは、賀来さんが日頃から足繁く通う老舗和菓子店。涼やかな「くずきり」は お店に足を運ばないと食べられない逸品です。南禅寺のほど近く、岡崎エリアにある、明治時代に手がけられた涼しげな水の庭「並河靖之七宝記念館」。ここに水の庭が作られた理由とは?さらに見た目以外の、涼しさの演出とは?都に受け継がれた涼の工夫と出会う旅。そこには、あなたの知らない、もう一つの京都がありました。
旅人:賀来千香子(女優)