「性加害問題」が解決しない中…ジャニーズ『なにわ男子』が24時間テレビ〝メイン〟抜擢の裏事情
今年8月26日、27日に放送される『24時間テレビ46』(日本テレビ系)は、ジャニーズ事務所の『なにわ男子』がメインパーソナリティを務める。テーマは「明日のために、今日つながろう。」だ。
歴史を紐解くと’97年に総合司会とは別にメインパーソナリティという立ち位置ができてから、初年度のKinKi Kidsに始まり、V6、TOKIO、嵐、NEWS、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMP、Sexy Zone、King & Princeなど錚々たるジャニーズにメンバーが務めている。そして今年は人気絶頂のなにわ男子というわけだ。
しかしジャニーズといえば創業者のジャニー喜多川氏の性加害問題について「再発防止チーム」が調査している最中。藤島ジュリー景子社長は動画で謝罪しただけで、どんどん新たな被害者が声を上げ続け、騒動は拡大している。
4月17日放送の『news zero』の中でメインパーソナリティがなにわ男子ということが発表されたが、世間は反発する一方だ。
《#24時間テレビは観ません≫≪#24時間テレビに募金はしません》
《#癒着はジャニーズを救う》
このようなハッシュタグが拡散され納得できない人は多数声を上げている。
「24時間テレビは障がい者などをメインに扱い、言い方は悪いが〝お涙頂戴〟の手法で全国から募金を集めている。ドキュメンタリーはもちろんですが、なにわ男子の道枝駿佑は、社員の多くが知的障害者のチョーク会社を描いたドラマで主演を務めます。
募金自体は良いことですが、泣けるVTRをたくさん作れば作るほど募金が集まることを局の人間も分かっている。一方、ジャニー氏は弱い立場にあるジュニアなどに対し、デビューと引き換えにわいせつ行為に及んだとされています。当時の被害者はトラウマになり精神疾患になったという人もいる。これまで放置しつづけたジャニーズという企業が〝弱者の味方〟をするなど笑止千万ですよ」(女性誌記者)
過去に週刊文春と民事裁判で争い、ジャニーズは敗訴したが、大手マスコミはジャニーズという〝芸能界の聖域〟に手をつけることはできなかった。
逆に24時間テレビのように毎年必ずジャニーズをメインに据え置くようなテレビ局もある。ここまでテレビ局が逆らえないのにはカラクリがあるようだ。
「24時間テレビで、ジャニーズのタレントは長期間かつ長時間番組にかかわるのですが、ジャニーズはテレビ局から1円のギャラも受け取らないんです。当初テレビ局スタッフもさすがに無償で出演してもらうことは無理だろうと考えて出演費も用意していたが、ジャニーズは頑なに受け取りを拒否するんです」(テレビ局関係者)
よってジャニーズは日テレに非常に大きな恩を売ることができる上、企業イメージもアップする算段だ。
「日テレは頭が上がらず、テレビ局の中でも特にジャニーズと関係が深いといえるでしょう。24時間テレビ以外でもジャニーズは独自で大災害のたびに『J-FRIENDS』『Marching J』などといったチャリティーグループを作り活動しています。
しかし一方でジャニー氏はその裏で今回報じられているような性加害行為に手を染めていた。タレントに罪はないとはいえジャニーズの闇は深いですね……」(同・テレビ局関係者)
もちろん出演に関わる方々は、番組を楽しみにしているだろう。それで障がい者などへの理解が広がれば、非常に有意義な番組になるかもしれない。
しかし一方で性加害問題に揺れるジャニーズを今年も当たり前のように出演させることに疑問を抱く人は多いようだ……。
PHOTO:近藤 裕介
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