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カレー沢薫の時流漂流 第256回 Twitter民は、なぜTwitterにとどまるのか

マイナビニュース / 2023年7月17日 12時0分

画像提供:マイナビニュース

自分がここでTwitterのAPI制限について書かないというのは、俺はすでに殺され別の奴が書いていることを意味する。

そんなわけで恥も外聞もなく生きており、さらに恥を上塗るためにTwitterのAPI制限の話をさせてもらう。

もちろん民度の低いツイ廃のたしなみとして「APIが何だかわからないままイーロンを殺さんばかりに騒いでいる」こと前提だが、理屈ではなく「Twitterが突然見れなくなった」という事実が多くのツイ廃を発狂させ「Twitterは本格的にヤバい」と魂で理解させたのだ。

簡単に言えば、一日に閲覧できるツイート数が無課金ユーザーで1,000ツイート、有料ユーザーで10,000ツイートに制限され、それを超えると「API呼び出しの制限回数を超えました」と表示され、ほぼ何も見られない状態になってしまったのである。

この仕様変更自体大ごとなのだが、それよりもこれだけ大きな変更を「告知なし」で行ったことに対し「Twitterはもうダメだ」と感じたユーザーが多かったようである。

確かに私がやっているソシャゲアプリだって、メンテで使えなくなる時や仕様変更がある場合は、アプリ内や公式アカウントにより事前「告知」がされるものである。

だが、今回の仕様変更に対し、Twitter公式からは何のアナウンスもなく、唯一「イーロンの個人アカウント」から、緩く伝えられるだけであった。

確かに我々零細漫画家の間では「担当がとりあえず作った公式アカウントより作者個人アカの方がよほどまめに告知をしている」というのは良くあることである。

しかし、Twitterという全世界に膨大なユーザーを持つサービスが、木っ端漫画家と同じムーブをしてどうする、という話だ。

さらに激怒するユーザーに対し、イーロンは「Twitterやらずに外に出ようぜ」という、『レディ・プレイヤー1』のオチのようなレスポンスをしてきたため「あの映画が嫌いになりました!」と、流れ弾による死亡者まで出る有様だった。

実際Twitterが見られなくなったことにより外に出たかというと、私は一日中「API呼び出し制限回数を超えました」の画面を表示させ続け「そういやTwitter見れないんだった」と思い出すのに時間を使っていた。

つまり、Twitterが見られなくなったことによりTwitter民はTwitterを見る代わりに「Twitterが見れないことを見る」ようになってしまったのである。

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