ヘラジカの赤ちゃんを助けた男性が会社をクビ 美談か違法行為かSMS上で議論呼ぶ
東スポWEB / 2023年7月18日 10時25分
ツキノワグマに襲われそうだった子ヘラジカを助けた男性が会社を解雇され、カナダで物議を醸している。カナダメディアCBSニュースが17日、報じた。
カナダ人男性マーク・スケイジ氏は家庭や企業に燃料を供給しているAFDペトロリアム社に勤務していた。燃料を運んでいる時、ブリティッシュ・コロンビア州の高速道路脇で、ヘラジカの赤ちゃんを発見。母親の姿が見えない上、子ヘラジカが車にひかれそうだったため、トラックを停めて降り、子ヘラジカを追い払おうとした。
すると子ヘラジカが小走りでやって来た。その45メートル先にツキノワグマがいたため、子ヘラジカを助けることを決め、トラックの助手席に載せた。そして、母親が戻ってくるかどうかしばらく待ったが、母親は来なかった。
「私はアウトドア派として、ツキノワグマは子ヘラジカにとって最大の捕食者だと知っています。だから私はこの小さな子ヘラジカを助けようと思いました。トラックの中で5時間半くらい一緒に過ごしたんですよ。ミスティと名付けました。神が助けてくれたのは、1頭の子ヘラジカだけではありません。それはすべての子ヘラジカでした…彼女は成長してたくさんの赤ちゃんを生むでしょう、そして彼女の赤ちゃんも赤ちゃんを生むでしょう」
その後、自然保護局に連絡。子ヘラジカは野生動物リハビリテーションセンターに運ばれた。成長させてから野生に戻すという。スケイジ氏は7月5日、フェイスブックに子ヘラジカをかくまっている画像、動画をアップした。
救出の美談がフェイスブックで盛り上がっていることを知ったAFD社は、スケイジ氏を解雇した。カナダでは野生動物を捕獲することどころか、エサやりも違法だからだ。
小さな命を救ったにもかかわらず、クビになったスケイジ氏について、カナダのSNS上では議論となっている。
AFD社は17日、フェイスブックに「私たちは野生動物と自然環境に対する義務を非常に真剣に受け止めています。この元従業員は、負傷していない野生動物を会社のトラックで何時間も捕獲・運搬することで、自分や他の道路利用者を危険にさらしただけでなく、必要に応じて保護当局に連絡できなかったため、野生動物に苦痛と潜在的な害をもたらした」と声明を出した。
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