両陛下の慰霊、インドネシアはどう見た? 戦争の記憶引き継ぐ子孫ら

有料記事

ジャカルタ=半田尚子
[PR]

 インドネシア訪問中の天皇、皇后両陛下が20日に訪れた首都ジャカルタのカリバタ英雄墓地には、インドネシアの独立戦争に参加した残留日本兵らが眠る。旧日本軍がインドネシアを占領した太平洋戦争からの記憶を引き継ぐ子孫たちは、両陛下の慰霊にさまざまな視線を向けている。

 19日夜、ジャカルタ中心部のホテルで開かれた両陛下との面会の場には、ヘル・サントソ・衛藤さん(63)がいた。

 日本の敗戦後、帰国せず、現地に残った元日本兵は残留日本兵と呼ばれる。ヘルさんはその2世で、子孫らで作る「福祉友の会」の会長だ。

 この日、ヘルさんを含む4人の残留日本兵の子孫が出席した。今回、陛下は天皇として初めて残留日本兵の子孫とインドネシアで対面した。

 ヘルさんは歩み寄ってきた両陛下に「今回の訪問を天国の残留兵たちも喜んでいます」と伝え、1世の歴史を説明した。天皇陛下から「大変ご苦労されましたね」とのお言葉があったという。

後世に伝えたい、1世の歴史

 福祉友の会によると、残留日…

この記事は有料記事です。残り1106文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません