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ネズミが大量発生した食べ放題店。バイト店員が“客を装って本社にクレーム”を入れた結果…

日刊SPA! / 2023年7月15日 8時54分

◆ついに恐れていたことが起こってしまう

 ネズミがいることを本社に知られると、責任問題になって自分の立場が危うくなるからか、部下の提案に一切耳を傾けない店長。しかし、状況はさらに悪化し、Aさんが感じていた危機感が最高潮に達する出来事が起こったのだ。

「ある日、オープン前にお客さんが入るフロアの床清掃をしていたら、ちょっとした水溜まりができていました。少し時間が経てば乾くので問題ないですが、その後フト気づいたら、その水溜まりでネズミが洗顔みたいなことをしてるんですよ。一瞬、ちょっと可愛いなって思っちゃいましたけど(笑)。でも、そんなこと言ってる場合ではないので、そーっと近づいて上からバケツを被せて閉じ込め、隙間からネズミを駆除する薬剤を吹きかけて処分しました」

 それまでは罠にかかったネズミしか見ていなかったが、いくらオープン前とはいえ、お客さんの目につくところにネズミが現れたことで「いよいよヤバいだろうと、急激に不安になったことをハッキリと覚えています」とA氏は語った。

◆トリッキーな行動に出たAさん

 もはや、営業中の客席フロアにいつネズミが現れてもおかしくない状況。もし、お客さんに目撃されて保健所に連絡でもされたら営業停止なんてことにもなりかねない。そんな不安を感じたAさんは意外な行動に出た。

「あまりにも店長が動いてくれないので、お客さんのフリをして本社にクレームを入れたんですよ。お客さんの声を集めているメールフォームに『近所に住んでいる者ですが、裏口から店内にネズミが入っていくところを何度も目撃したんですけど、飲食店でネズミがいるお店って大丈夫ですか?』って感じのメッセージを送りました。それで何も気にせずに翌日出勤したら、バイトの自分は会ったことのない社員が数人と、ネズミ駆除業者の人がお店に来てて、やっと本格的に動き出したんです」

◆クレームを装った内部通報で改善

 お客さんのフリをした店員からのクレームが入ったことでネズミが住みついている事実が本社に伝わり、ようやく業者が入った。それにより、明らかな変化があったという。

「その後、ネズミは少なくなりました。ゼロではなかったですが、明らかに減ったので『もっと早く業者を呼べばよかったのに!』って思いましたね。お客さんを装うという、ちょっと嘘をついているようなやり方ではあったけど、結果的に本物のお客さんからのクレームがくる前に対策させることができたので、自分としては間違った行動だったとは思っていません。最近はバイトが厨房の様子を撮影してSNSに投稿し、炎上して株価がとんでもないことになる……みたいなこともありますが、それを考えると“クレームを装った内部通報”はまともな行動といえるのではないでしょうか」

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