三重県津市で、4歳の娘に暴行を加え死亡させたとして母親が逮捕された事件で、児童相談所のAIが娘に被害が起きる確率を、「13パーセント」と算出していたことが分かりました。


この事件は三重県津市の中林りゑ子容疑者(42)が、自宅アパートで娘のほのかちゃん4歳に暴行し、死亡させた疑いで逮捕されたものです。


三重県は児童相談所が目視での確認を怠り、一時保護を見送ったことなどを問題視し、児童精神科の医師ら5人からなる第三者委員会を設置。14日初会合が開かれました。

「黙とう」

児童相談所によりますと、去年2月に虐待の通告を受けて使用したAIで、ほのかちゃんに将来的に同様の被害が起きる確率を、「13%」と算出していたことが分かりました。


AIのシステムには、中林容疑者がほのかちゃんを出産した直後に、児童相談所に連絡していたことなど“過去の生育歴”については入力する項目がなく、三重県児童相談センターの中澤和哉所長は「入力項目の再検討も今後必要になる」とコメントしています。