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G-SHOCK立体商標に 初号機、八角形の形状で模倣対策

特許庁が、カシオ計算機の腕時計「G-SHOCK(ジーショック)」の初号機の形状を商標登録したことが13日、分かった。本体部分の八角形の枠やバンドなどの独特のデザインを見れば、ロゴがなくても消費者がブランドを認識できると判断した。形状で登録されるのは立体商標と呼ばれ、カシオは素材や色を問わず幅広い模倣品対策が可能となった。

登録は6月26日付。カシオによると、文字を含まない立体商標の登録は腕時計として初めて。初号機は1983年に発売された。高い耐久力で人気を集め、シリーズの累計出荷数は140カ国以上で1億4千万個を超えた。

さまざまなデザインの中でも、初号機はベゼルと呼ばれる文字盤周辺の部品が八角形で、バンドの表面の連続した丸いくぼみが特徴だ。現在もこうした特徴を一部のモデルが引き継いでいる。

企業は自社の商品やサービスを他社と区別するため、文字や図形に加えて立体も商標登録できる。登録済みの立体商標に不二家のキャラクター「ペコちゃん」や、明治のチョコレート菓子「たけのこの里」などがある。

カシオは2021年に立体商標に出願したが、特許庁から「他の商品との識別力に欠ける」などと指摘され、いったんは登録を拒否された。

その後、16歳以上の男女1100人に画像を見せ、思い浮かぶブランドを尋ねる調査を実施。約66%が選択肢の「カシオ」や「ジーショック」を回答したとの結果を得て、形状自体にカシオ製を示す機能が備わっていると主張し、認められた。

カシオ知財渉外部の松村聖子部長は「初号機は耐衝撃性の完成形。40年間愛されてきたからこそ登録できた」と話した。〔共同〕

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