2015年 10月 26日
[No.30]ダイヤ改正② パターン考察 |
◆今回は、9月25日京王線ダイヤ改正の 詳細(運転状況)を大まかに分析してみます。
【今秋のダイヤ改正の詳細は [No.27] 又は 京王電鉄HP をご参照下さい。】
■ 運転サイクル(20分毎)
以下の図面は、平日・京王線下り方面のダイヤサイクル(20分毎)を表しているものです。日中・夕方・夜間の3パターンが公開されています。
▼平日 日中時間帯 20分サイクル
▼平日夕ラッシュ(18時~20時)
▼平日夜ラッシュ(20時~22時)
◆下り電車は、おおよそ上記の運転サイクルになっています。
不評であった連続特急の運用を日中時間帯は準特急に変更し、2本目は各停をつつじヶ丘まで先に通すダイヤとして、均一化を図ったようです。
一方で、夕ラッシュ時間帯は続行特急を継続させ、準特急の運用はありません。多摩地域のラッシュ輸送・利便性を重視しているようです。
その兼ね合いとは言い難いですが、地下鉄経由の各停 八幡山行きが毎時3本ずつ運転されます。
また、前回同様に、新宿始発の各停は帰宅ラッシュ時は橋本行きとして運用し、代わりに20分間隔の地下鉄直通の区急もしくは快速を高尾山口行きとし、調布以西の毎時3本の各停はつつじヶ丘折り返しに変更されます。
◆夜ラッシュ時は特急を1本減らして準特急を20分に1本で運転します。この場合でも、特急系が連続運転される形です。
結果として、運転本数は新宿~八幡山、つつじヶ丘~調布までは毎時24本に増便されます。
(各停 八幡山 行 と 調布始発の 各停 高尾山口 行 )
◆一方、上り電車は夕ラッシュ以降から20分毎に特急2本・準特急1本のサイクル運用です。
尚、休日ダイヤでは日中のサイクルが22時頃まで運用されます。
■ 詰まりは解消出来たのか?
◆連続特急の不評の理由としては、通過駅からの意見もありますが、後続の電車がすぐに追い付いてしまうことも考えられました。
今までの特急は、下りはつつじヶ丘手前、上りは芦花公園辺りで必ずと言っていいほど詰まってしまいました。
今回の改正で日中時間帯では幾分、詰まりは改善されているように感じます。
夕ラッシュ以降は、ほぼ前回と同様のダイヤの為、つつじヶ丘手前で特急が詰まりやすいですが…
◆しかしながら、毎時21本の過密ダイヤであることには変わりありませんので、運用面での限界もあります。
全ての電車をスムーズに、とはいかないのが現状でしょう。
■ ラッシュ時はやや不便?
▲千歳烏山停車中の準特急
◆京王線新宿経由の千歳烏山駅利用者として考えてみますと、帰宅ラッシュ時には、準特急は運転されませんので、必然的に京王線新宿始発の 各停 に乗車するか、明大前まで特急に乗車し、新線経由の急行に乗り換えることとなります。
もちろん、乗り換えを知らなかったり、帰りくらい座っていきたい人は各停に乗れば良いのですが、 各停 は廃止される 京王線新宿始発の快速利用者(急行通過駅利用者)も一部乗車することになりますので、ある程度混雑するはずです。
都営新宿線方面への直通を増やした結果ですが、快速利用客は不便さを感じることでしょう。
ラッシュ時にだけ、調布止まりにせず、京王線新宿始発の快速高尾山口行きを復活させても良いと思うのですが、
そうすると、毎時27本になり朝ラッシュ状態になってしまいますよね…
難しいところでしょう。
今後の 各停 の混雑状態を踏まえて、改善してもらいたいところだと思います。
◆またラッシュ時以外でも、新宿始発の快速がなくなってしまうのが区内駅利用客としては残念なところでしょう。
とはいえ、新宿線経由では利便性が向上していますし、多摩地域への高速輸送のニーズにも応える必要が有ります。
特急・準特急乗車の上、笹塚や千歳烏山などで快速や区急の接続乗り換えを利用できますが、前述の通り混雑が増しています。
準特急に乗客が流れ、都営線乗り入れ電車の方は比較的空いている印象です。
少し都営直通便が過剰過ぎる気がしなくもないのですがね…
◆朝ラッシュ時では数本減らされて、毎時27本程度の本数です。
とはいえ、相変わらずの団子運転ですが、少し駅の停車を伸ばしている印象です。
特に桜上水では2分くらい停車し、明大前の渋滞を短くしようとしているようです。
混雑度はそれほど変わってないように思いますが、各停が少し減った分、影響しているのではないでしょうか。
■ 開かずの踏切 状況悪化?
◆ところで駅前踏切は、以前よりも開きずらくなっています。
準特急が停車するようになり、遮断時間が増えているのです。
▲日中でも開きずらくなっています。開いても直ぐにバーが閉まるようなダイヤになっています。
▲夕ラッシュ以降は買い物客や帰宅で交通量も多くなりますが、ますます遮断時間が長くなります。
▲開いたと同時に警報器がなってしまいます。自転車と歩行者(時に車も)が錯綜し、閉じ込められる人が続出です。
非常に危険な状況となっています。
特にお年寄りやベビーカーの方はバーを潜れないので、周囲の人がバーを持ち上げる必要が有ります。
これでは、安心して買い物すら出来ません。
日中でも場合によっては同様の状況となります。
◆開かずの踏切は、高密度運転路線では必然的な都市問題です。
桜上水やつつじヶ丘・柴崎駅前の踏切は、通過待ちや区間運転が有るので、烏山以上に遮断時間が長いのではないでしょうか。
このままでは、悲惨な事故に繋がりかねません。
連続立体交差事業を待たずとも、監視カメラ(烏山踏切には設置済)や踏切を拡張する等の応急対策を施す余地も有るのではないでしょうか。
◆次回は烏山駅前通りの予定地についての続編を掲載予定です。
by Setagaya2022
| 2015-10-26 18:54
| 京王線の様子