京都市動物園(京都市左京区)は、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定される淡水魚「イチモンジタナゴ」の生態を子どもたちに学んでもらう恒例イベントを3~7月に計5回開く。繁殖が体験できるワークショップで、参加者を募集している。
イチモンジタナゴは琵琶湖淀川水系などに分布するタナゴの一種で、体の青い線が名前の由来。河川改修や外来種の影響で個体数が減っており、同園では2016年から繁殖に取り組んでいる。
ワークショップでは水槽に水や砂利、タナゴが卵を産み付ける二枚貝などを入れ、成育環境を整え、繁殖期に入った雄と雌を水槽に移して繁殖を試みる。昨年は班に分かれてたらい水槽を使ったが、水草や水温の管理が難しかったため、今年は全員で一つの大きな水槽を作り、稚魚200匹の繁殖を目指す。
日程は3~7月の第4土曜の午後1時半から約2時間半。小学3年生以上で5回のプログラム全てに参加できる人が対象。2月28日までに市動物園のホームページか往復はがきで申し込む。定員15人で超過すれば抽選。同園075(771)0210。
