JAXA実験場で爆発=イプシロンS燃焼試験中―秋田・能代
時事通信7/14(金)12:06
14日午前9時ごろ、秋田県能代市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)能代ロケット実験場で、固体燃料ロケット「イプシロンS」の第2段の地上燃焼試験中に爆発が起きた=大塚実さん提供【時事通信社】
14日午前9時ごろ、秋田県能代市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)能代ロケット実験場で、固体燃料ロケット「イプシロンS」の第2段の地上燃焼試験中に爆発が起きた。地元消防によると、けが人はいなかった。
イプシロンSは、現行「イプシロン」の改良型で、2024年度の初打ち上げに向けて開発が進められている。全長約27メートルの3段式固体燃料ロケットで、打ち上げ能力向上のため第2段の推進薬量は現行の15トンから18トンに増やされている。
JAXAによると、14日は第2段の着火・燃焼特性や断熱材の性能などを調べるための燃焼試験を実施。メディアにも公開していた。燃焼時間は2分間の予定だったが、午前9時の試験開始から57秒後に異常燃焼が発生したという。
地元消防によると、消防車など11台が現場に出動し、火は約1時間半後にほぼ消し止められた。
永岡桂子文部科学相は同日の閣議後記者会見で、「実験場でのことなので、これを糧として宇宙開発をしっかり進めたい」と述べた。