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東京ガスの電気と九電みらいエナジーも20%台の値上げ。この2社は8月以降に実施される料金引き上げを反映した金額だ。東京電力の「スタンダードS」も7月から値上げだが、3月31日時点のスタンダードSよりも安くなっていた。東京電力の規制料金と横並びだ。
ENEOSでんきは安い。5月に託送料金を引き上げたが、それでも現状はマイナス8.16%だ。ただ、ENEOSでんきは、安いままではないかも。電気・ガス料金比較サイトを運営するエネチェンジ上級執行役員の曽我野達也さんは語る。
「ENEOSでんきが次の値上げを発表するかは現状、不透明です。ただ、新電力大手の過去の対応からは、旧一般電気事業者の規制料金や自由料金の値上げ状況を見つつ、自社の対応を決める姿勢がうかがえます」
つまり新電力の中でも特に大手は価格改定のタイミングが遅くなりがちだということ。本誌の予想だが、ENEOSでんきも後日、「電力量料金」の値上げを発表する可能性が高い。
もう1社、注目の新電力はauでんき。電力量料金を東京電力の値上げ後料金より“約1円ずつ”下げている。他社は値上げ率が高いのに、なぜ? 日本エネルギー経済研究所の小笠原潤一さんの回答は次の通りだ。
■auでんきは代理店
「auでんきは東京電力エナジーパートナー(東京電力傘下の小売電気事業者)の電気・ガス販売代理店となっています。そのため、東京電力の自由料金プランとほぼ同じ料金なのです」
ただ、毎月のPontaポイント進呈は見直された。電力量料金に対し、5千円未満が1%から0.5%に、8千円未満が3%から0.5%に、8千円以上が5%から1%に。最大4%も還元率が低下したことになる。
ここで東京電力の「アクアエナジー100」について触れる。水力発電のプランで、もともと燃料費調整額の項目がない。そのため、新電力が上限を相次ぎ撤廃した際にアクアエナジーに逃げる人が増えた。しかしアクアエナジーが今もお得かといえばノー。激変緩和措置が適用されず、現状は東京電力の規制料金よりも月1千円ほど高い。
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