こんにちは、横浜市会議員の東みちよです。
いま、国葬の賛否を問う声が高まっています。
9月27日に執り行われる
安倍晋三元総理の国葬儀、
私はもちろん賛成ですが
市民の皆さんからは
さまざまな苦言も頂きます。
でもちょっと待って、と。
これは単に安倍さんへの感情論や
国のお財布勘定論で片づけるような
問題ではないんです。
おそらく歴史の教科書にも
載るであろう国の一大事です。
例えば。。。。
もしも、数十年後、百年後の
日本の未来人が、
過去にタイムトリップして
いま、国葬の賛否を選択するなら、
どちらを選択するか?
考えてみたらどうでしょう?
私は歴史好きなので、
難しいことは
100年単位の歴史のなかで
事象を考えるくせがあります。
安倍さんを国葬で弔うことは、
安倍さん個人への
追悼だけではもちろんなくて。
安倍さんが掲げてきた
「戦後レジームからの脱却」
戦後、日本という国が
敗戦の歴史を引きずってきたことで
国の在り方を変えようとしてきたこと、
安全保障、外交、教育で成し遂げてきたこと
この国の政治の進む道を示したこと、
それを、遺された国民が
しっかり受け継いでいくという
この国の意思表示が
国葬にほかありません。
かつて国葬を行った
吉田茂元首相が
サンフランシスコ講和条約や
日本国憲法公布によって
戦後日本の自立を成し遂げたことに対し
日本国民は、国葬によって
この国の道を進んでいく、という
意思表示をしたからこそ、
その後も、日本は自立から復興への道を
突き進んでいけたのだと思います。
安倍さんの功績を
「日本の憲政史上最長」とか
長さで捉えても伝わらない。
何を残したか、残そうともがいたか。
血を吐くような苦しみの中で
それでもあきらめずに、
国の未来を思ってやってきた意思を
私たちは振り返って、
国民一人ひとりが、
その意志を受け継ぐ覚悟をもち
前に進んでいけるように。
それが国葬の果たす役割では
ないかと思うのです。
もしも、今、私たちが国葬をしない、
という選択をしたなら、
それは未来に続く国の損失に
なるやもしれぬと危機感を感じます。
国葬中止は、わが国の分断を
世界に示すことになり、
もしも悪の枢軸みたいな国があったら
日本の弱点をここぞ、とばかり
突いてくるでしょう。
日本の分断は、わが国の崩壊さえ
招きかねない事態です。
それは勘定論を超えた
この国の危機です。
未来からきた現代人の視点で、
考えて欲しいと思うのです。
この先にいる未来人から
「あの時からこの国は、、、」
と非難されないように、
いま、冷静な歴史観が必要です。
以前、出雲大社相模の草間宮司から、
「中今(なかいま)」
という言葉を聞きました。
それは、私たちは過去~現在~未来という
時空の中にある、いまを生きており、
だから、歴史と未来を大切にせよ、
というお話で、
森をつくる植樹活動をされていました。
中今を生きる私たちは、
未来を大切に想う気持ちが
なければ。
横浜駅で三原じゅん子参院議員の応援をする安倍晋三元総理。2022/7/6 最後にグータッチしてくださいました。