土砂崩れ現場で市議の遺体を発見 避難の呼びかけ中に巻き込まれたか

山田健悟
【動画】避難呼びかけ中に行方不明になった現場で遺体が見つかった=山田健悟撮影
[PR]

 活発な梅雨前線の影響で、北陸地方では12日夜から13日にかけて記録的な大雨になった。石川県富山県で線状降水帯が発生。富山県南砺市では土砂崩れがあった現場から、同市議の赤池伸彦さん(65)の遺体が見つかった。住人に避難を呼びかける途中に土砂崩れに巻き込まれたとみられる。県は同市など4市に災害救助法の適用を決めた。

 県警南砺署や消防によると、赤池さんは13日午前2時ごろ、市内の渋江川が増水し氾濫(はんらん)の恐れがあったことから、同市砂子谷付近で、地区の人たちと一緒に住人に避難を呼びかけていた。連絡がつかなかった家に1人で向かった後、行方不明になったという。

 同地区の自治会長を務める鳥越知証(ちしょう)さん(67)によると、赤池さんが向かった家の近くで土砂崩れが起きたという。遺体は13日午後、倒壊した空き家のがれきの中から見つかった。鳥越さんは「長く消防団もやって、地域のリーダーのような人だったのに」と声を詰まらせた。(山田健悟)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません