女子トイレ利用制限は「違法」と最高裁判断も…消えない保守系議員の性的少数者への差別意識
「立法府の一員が司法判断をおとしめるのは許されない」
それでも保守系の一部は「性同一性障害の人と、わいせつ目的の侵入者を見分ける基準はあるのか。女性スペースにおける安全・安心は重要だ」(有村治子・元女性活躍相)と懸念の声を上げ、SNSにも同様の主張が散見される。
「糾弾すべきは『性別を偽る犯罪者』でトランスジェンダーの当事者ではない。あえて混同しているのなら、それこそ理解増進法にも明記された〈あってはならない〉〈不当な差別〉です。立法府の一員が司法判断をおとしめるのは許されませんし、約8年の法廷闘争の末に原告が勝ち得た権利を尊重すべきです」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)
最高裁判決後も差別意識が消えないなら、この国は悲しすぎる。