【BS朝日 毎週木曜 よる9時00分放送】
京都の夏の風物詩であり、日本三大祭に数えられる「祇園祭」。今回は、中村雅俊さんが意外と知らない祇園祭を紐解く旅へ。
八坂神社の祭礼だという祇園祭。それには祭りの起源が深く関わっていました。今から約1150年前、当時、国中で流行していた疫病を退散するために、八坂神社(当時は祇園社)から神輿を出し、災厄が取り除かれるよう祈ったことが始まりとされます。祇園祭のハイライトは、山鉾と呼ばれる巨大な山車が街中を練り歩く「山鉾巡行」です。「祇園祭ぎゃらりぃ」では、高さ7mもある実物大の山鉾に乗せていただき、その大きさを肌で感じます。山鉾が巡行する順番はくじ引きで決められますが、毎年前祭の巡行では「長刀鉾」が決まって先頭をかざります。そんな長刀鉾の鉾頭に掲げられる巨大な長刀を間近で拝見します。実はこの長刀、もともとは平安時代の著名な刀工・三条宗近が打ったものを掲げていたと伝わります。なぜ、宗近の長刀が掲げられるようになったのか?その理由と長刀鉾が先頭を行くのには密接な繋がりが。さらに江戸時代に掲げられていた貴重な長刀を持たせていただきます。続いて豪華絢爛な装飾で知られる「北観音山」に。正面に掲げられる世界に4枚しかないという貴重な絨毯や、作り直すのに8年もの歳月を費やした装飾を拝見。なぜ、こんなに豪華なものが山鉾に掲げられているのか?祭りを彩る祇園ばやしを知るために、昨年196年ぶりに復興した「鷹山」の練習場を訪問。驚きの方法で復活させた特注の楽器を演奏させていただきます。
旅人:中村雅俊(俳優)