各々「これくらい好きだといいな…」という気持ちがあったり、「すきじゃないやろ!」等あると思うので、公式が勝手に言ってるくらいの気持ちで見れる人以外はおすすめしません。
【閲覧注意・別に知らなくても困らないテキストです。興味のある方だけ】
※最終話/カンベ・ライラック/池田編についてのネタバレを含みます。ご注意ください。
あと自分の中のキャラクター像がある!って方も気をつけてください。最終話のパターンについての蛇足もあるので本当に気をつけてください。
Q.小岩井と藤本は森子の事を好きだったのか?
A.(最終話時点)小岩井は好意的で付き合える程度に好きだとは思っているけれど、焚き付けた側であるため罪悪感も混ざってる、藤本は無自覚(のつもり)の好意くらい(初恋or初恋錯覚くらいのライン)
二人共「真面目で一生懸命な人」が好きなので、森子が徐々に変わろうとする姿を見てかなり心を傾けている。
二人共応援していたからこそ、ここで森子が心をくじいてしまうのは違う!と感情がそちらに傾く程度の好意を持っている。
二人共一回くらいは「桜井(さん)じゃなくて自分だったら…」ってちょっと想像してみるくらいはしてる。
でも桜井がいるから、二人共「応援」の体裁を崩さない。
作者の意図的には、いい感じに都合よく読者さん達が、「この人達って森子のことすきなのでは!?」って思っちゃうくらいのやや濃いめの描写を何度か入れれてたらいいなぁと思ってた。(文字で本当にごめんなさい)
二人で出かけたり(なにかの用事)とかさ、コンビニバイトしてたりとかさ、他愛無い雑談をしだしたりさ…!
・(最終話)小岩井の場合
※小岩井ルートで行く場合、コンビニバイトはするけれど桜井への恋心の自覚が藤本版想定よりも早い。
両ルートとも「桜井につり合いたい(意訳)」で就職を視野にいれるけれど、その手前の相談ターンが小岩井になる。
小岩井に相談する場合、割と明確に「桜井の為にがんばりたい」と決意宣言させられるくらい、小岩井につつかれてる。
最終回の流れの中、森子が池田の現在を知り、そしてその流れを桜井から聞いた時、池田を褒めるには順序が必要だった。なんで迂闊な事をするんだ。と怒り二人の間もやや険悪な空気が流れる。(桜井が悪いというわけじゃないのも分かっているけれどフォローが下手だと怒ってる)
森子が桜井の事が好きで、好きな人の前で胸を張れるようになりたいと頑張るのを応援していたので、その頑張りの心を折ったのでは無いかと考える。
(桜井が池田の事を森子にだまり続けるのは無理があるのでは、考えはあるのか?いつか傷つけるのではと心配していた。→からの存在バレ)
公園で無気力になっている森子を見つけ、「森子ちゃんは昔からずっと立派だった」と、無理しなくても大丈夫だと励まします。そして抱きしめながら「俺にしとかない?」と本気の甘い言葉を囁く。
小岩井は森子視点だとちょっと恋をしていたバイアスがあるので結構ドキドキする。迫られすぎてちょっと半泣きぎみになりながらギリギリ耐える。
(桜井は社会的に自立しているし周囲との関係性を築いているけれど、森子にそれが存在しないので小岩井は森子の側についてバランスを取ろうとする。桜井も森子も傷つくが、この配置が一番なのではと考える)
(ただ本音は断って欲しい、まだ桜井の方に向く気持ちを持っていて欲しいと考えている)
あとは最終回の藤本版と同じく森子が桜井を思い浮かべて続く。(セリフ回しはかわるだろうけど、森子の言葉を静かに受け止め、同じように冗談といって締める)
※仮に森子がそれで流されちゃったら、ちゃんと付き合う。
桜井との仲が悪くなっても、森子が気まずくなっても、彼らが気遣い屋で、自分の中で完結させる癖があるのを知っているのでそれを利用して風化を試みようとすると思う。そんな算段をする自分のことがあまり好きじゃないってちょっと悲しくなる。
よかった森子が流されなくて…。
・(最終話)藤本の場合
藤本は池田の事を知らないので、森子が桜井に劣等感を抱いていて泣いていると思っている。
(普段の森子なら「なんでもない」といって自分で立て直そうとする為、それが出来ないほどの要因=桜井関係=森子の自信のない部分=劣等感)
林を通して、気弱さから一歩を踏み出せない性格を感じ取っており、世話焼きな性格からバイトも誘った。
その上で就活すると意気込んでいるのを知っていたので、その前向きさを持って頑張っていたのに泣かせている桜井との関係に歯痒さを覚える。
「俺なら泣かせない」は、その時の悔しさも込みの好意から出た言葉。
ただ、藤本は桜井の事を想いながら頑張る森子を応援していたので、半分本音のような告白をしながら森子の様子を見て、自分の脈のなさを実感しつつもそう言う森子が良いのだろうと納得する。
※仮に森子が流されても「こう言う時に甘い事言う奴はずるいと思う」と言って保留にすると思う。
リリィは脱退しちゃう(悲しすぎて)
イメージ的には「好意はちゃんとあるけど親愛も強く、初めて恋と勘違いした」みたいな感じ。初恋…なのかな…
とりあえずうっかり森子が流されると桜井が可哀想になる。
よかった、森子が流されなくて………。(オチ)
■最終回に対する補足雑談
①藤本
今回藤本版で最終回を上げましたが、カンベライラック話も一緒に上げている影響です。
(ライラックを振ってギルマスとして振る舞いつつ、森子に肩入れしていく曖昧な矛盾の間で悩む想定)
あと比較的皆さんの脳内で間を補完しやすいのではないかと思いそちらにしました。(一緒にバイトしてたんだふ~んどんなことがあったのかなーとか)
藤本は「自分のことを良く知らない人間からの好意」に信用を置いていないので、そういう意味で森子は自分と比較的仲の良い女性みたいなカテゴリにスライドしていく…。
藤本版で終わらせるかどうかの分け目があるとしたら、コンビニバイトを共に行う描写中に赤面描写を入れるかどうかだったと思います。
(ソレを入れるためのイベントがある想定)
藤本は(恋愛対象としては)あまり年齢は気にせず、中身評価タイプなので信頼度が上がった異性=そういう対象かもしれない。
(…それが恋というのかは審議があると思うけれど…。)
恋なのかどうなのかわからないまま進んでしまう関係性の可能性があっても面白いと思ってそうしていました。
②小岩井
実際に連載をしていると、ライラック編を経てから最終話までかなり時間が空いたと思いますので小岩井の方でやったかもしれない可能性が高いです。
小岩井で行く場合は、森子と桜井を応援しながら、いじりの体裁をもちつつ森子を誘惑する…みたいな敵か味方か曖昧な動きをさせようとしてました。
なんなら、小岩井が「桜井がいなかったらとっくに行ったんだけどな」と思う独白くらいは入れる程度に丁寧に会話等の機会を作るつもりでした。
(ネトゲ題材から離れてしまわないようはるみを使っていく)
※藤本/小岩井両名どちらでもネトゲ側のエピソードが展開できるようにとはるみを用意しました。
あと、小岩井の方でいくとリアル時間イベントに縛られずにいけるので単純に作者に優しいです。大学生達卒業させてもまぁまぁ良いと言うか…。
③森子
森子からみた二人は、小岩井は過去ちょっと好きになっちゃった人で、藤本は頼れる年下の男の子(信頼はあるけど恋愛ではない)って感じです。
なので小岩井を動かすと森子を揺らしやすくなりすぎる雰囲気がありました。
でも、森子の心を流さない限り読者目線でドキドキを楽しめて面白いのでは、と考えていました。
87話時点までの森子、みなさんの目には超スルー力をもった女に見えていたと思うのですが、コンビニで桜井にそれっぽい言葉を言われた時に、一瞬言葉をつまらせるコマをはさみました。
それは、自分に向けられた言葉を一瞬理解するのですが、それを額面通り受け取ってしまうと後で自分が傷つくと思ったからです。
それにモリー・ハースのターンでも過去との繋がり等含めて何度か赤面描写を挟んでいたのですが、それも恋心を抱いているサインのつもりでした。
描かなかった最終話までの道のりの中、森子は桜井(リリィ)の言葉に何度か励まされ、何度も褒められ、その度に「特別な好意に見えるのは気のせい、うぬぼれ」と蓋をします。(ギルドルールもあるしね)
恋をしてる風にみえないんじゃなくて、見せてないんだ!ってつもりでいました。
恋をしているからこそ、恋を示してしまうと迷惑がかかる=表に出さないようにする…って感じ
でもそれを毎回描くとだんだん味がしなくなるので、基本「そういう設定」と言う雰囲気でドギマギをちょっとさせてまた日常へ…って感じを繰り返します。
優しくされるたびに、自分に「勘違いするな」と言い聞かせる心情は辛かったんじゃないかな。と想像しました。
「わたしなんて」みたいな感じで自己否定を繰り返していたけど、本当は好きだったんだよ!くらいの解釈でも多分良いと思います。(ドキドキした顔はするけど言葉では結構受け流し系の単語を言う)
なので、最終話で泣いて立ち止まって電話をしている時に「その度に、ホントは、ずっと…」と漏らしました。
ホントはずっと、恋心を抱いてしまっていた。でもなんでこんなにしてくれるのか、自分じゃわからない…みたいな感じ。
森子にとって桜井は社会性の象徴みたいな、憧れみたいな、その為に頑張りたいみたいな部分もあって…
だから、憧れてずっと頑張ってたのに…みたいな…う~~~~~ん届けこのニュアンス…。
森子にとって小岩井も藤本も尊敬してるんだけど、桜井はあこがれの人なんだ…だって、昔からずっとお世話になってたって思ってるんだ……
③桜井
桜井はその両名が森子と距離を縮めていく様子を『良き友人/相方』として見ていく事になり、自分に出遅れ感を感じます。
※森子は桜井/リリィ/ハースそれぞれに尊敬と恋心を過去から抱き続けているので別に出遅れてはいない。
両ルート通して桜井は、森子に起きた変化を二人より「後」に知る確率が高まります。
藤本版の方で進行するならバイト描写が増え、そこに介入できずリリィとして毎日の「楽しかった事」を聞くことになります。
※森子としては明るい話題を言いたかっただけ
小岩井版だと、森子は桜井を比較的意識している風の表情を見せますが、そこには常に小岩井の存在がちらつきます。
さらに森子は途中で小岩井が仕事を辞めた理由(母親の看病)について聞き、その上で再就職をした事を聞いて尊敬します。
小岩井も桜井も、自社外のつながりを持っている為、他会社の社員との繋がりを持って中途採用等の状況について調べることができますが、桜井は森子の様子を見てでしか言えないのと仕事が忙しい為、強引さもあいまって小岩井が知り合いを紹介しようとします。
その間ずっと「もりもりちゃんお前の為に頑張ってるんだって」と言われますが、桜井はその言葉をうまく信じられず、森子のことはすごく応援していて、それを応援している小岩井のことも信じているけれど、二人の中の信頼が厚くなるほどに物憂げになります。
このあたりの桜井の心の柱は「リリィ」だけになってしまっているかもしれない。
森子は小岩井ドキドキさせられるけど、自らドキドキしにいっちゃうのは桜井だけ…
みたいにしたかった。(藤本は作者的には疑似初恋程度の認識なのでダミー)
何かするたびに森子は桜井の方を実は見ていて、桜井は常に森子をみていて、でもお互いの気持ちがうまく伝わって無くて…みたいな……
だから…もしかして両思いなのかなってなったら、すごく嬉しいんじゃないかなって。
自分はそういう想定で最終話をかいてました。
桜井は親との関係性は良い方だったけれど、それを素直に受け止められる環境じゃなくて、だからうまく好きとか嫌いを処理できないまま、亡くなってから本当に大好きだったと気づいて悲しくなってて…
で、森子がその当時ユキとしてゲーム内で癒やしてる部分があって…
でもそのユキもゲーム内で見なくなって…
今度はリリィと林という形で出会って…
林さんをすごく気に入ってて、それが森子であることで「マニュアルをこんなに作るほど真面目で頑張り屋な人」と認識して、ユキと繋がって、一生懸命だった当時どんな気持ちでそれを作っていたかも知って…
滅茶苦茶良いな~ってなって、でも今また森子が離れていったら、桜井の心は多分耐えられなくて…
仕事で、割と積極的に発言したり足を運ぶことが成功の秘訣と学んでいた為、そのノウハウが妙な形で発揮されて諦めない心と粘り強さがストーカーっぽい行動に出ちゃった。みたいな…
作者都合だと、森子の情緒より先に桜井のほうが完成するので、ラブコメの画面を作るためにヘタレと押しのバランス調整を担うための肉付けになってしまいますが、こういう経過があるならここまで好きでも不思議じゃないんじゃないかな~~~~~~~~~~~と思って…
伝わって~~~~~~!!!!!!
私の中の桜井って、ストーカー!みたいなイメージじゃなくて…なんか…
あんなスペックいいのにめっちゃ必死で、その必死になってる目的を達成するために自分の思いつく手段を、森子の様子を見ながら実行してみるみたいな……
結果強かなんだけど、頭がいいというか…
素で強かっていうか…
気遣いながら、自然と(なぜか)自分の求める目標に貪欲になってる……
ゲームの貸し借りも「意図的」ではあるけど、ただただ必死で貸せばまだ関わりがある!みたいな…
いや強かなのか…
桜井は「気づいたら」やってる感覚みたいな…
あと桜井が車の音で気づいたシーン、自分の脳内だと桜井の方から来た車が森子の方にいって、大通り側に一方通行の道で抜けていったイメージでした。
そうでなくとも、返事がなくても森子の家の前くらいまでいって、電話してみようかうーんでもなぁ、うーんってしにいってる想定でした。だから走ってこれたみたいな。
桜井なら返事なくても森子の家の前くらいまでなら来るって私は信じてる。
あとね、魔法の言葉があるんだ
運命❤