113話 平野部の盗賊狩り
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3月7日火曜日、答えを聞いた後に町を3つ程行ったところかな。各町で足止めを食らった結果だよ。長雨のせいで魔物が増えたからその処理を冒険者ギルドで行ってたからさ。それに参加してた。
殆どがゴブリンかアントかウルフだったんだけどね。平地だからさあ。見つけやすいのなんのって話なんだよ。討伐はしたけど、ステータスは誤差程度にしか上がってない。まだまだですな。
で、今日この町を発つんだけど、今回はハンターのお仕事をやっていくつもりだ。西方面に大規模な盗賊団が居座っているらしい。割と規律は取れているそうだ。
商人を襲う訳じゃあないんだ。みかじめ料というか通行料を払えば通してくれるらしい。それは冒険者も一緒。ハンターですら一緒だ。ともかく金を要求される。
これが恐らく、平野部のスタンダードな盗賊なんだろうさ。解らんけどもだな。まあ数で囲まれて払うもん払えやと言ってくるわけだ。面倒この上ない。
ハンターもレイドを組むかどうかまでは至っていない。だってまだ賞金が100億サルンにも達していないんだ。通行料さえ払えば何の障害も無いからなあ。商業ギルドも黙認している。
徐々に指名手配料は上がっていっているんだけど、結局は迂回すればいい話だし。ここを通らなければいい話だ。そのうち村を襲い始めるんだろうが、そこまで行かないとギルドとしては動かない。
ギルドも慈善活動じゃあ無いからなあ。結局は金なんだよな。追いつめて追いつめて爆発するまでギリギリのところで依頼料を跳ね上げる。疲弊しきったことろをハンターに討伐させる予定なのだ。
盗賊団も解っているから拠点を直ぐに変える。商人の通り道にドンドンと場所を変えていく。居座ることはあるが、長くはない。情報が広がり次第次の場所に移動するだけだ。
ギルドの見方としてはそろそろ移動するだろうとの事だった。でも俺たちは通るよ。勿論カチコミをかけるんだけど。盗賊に慈悲は無いと言っただろう?
カルマ値が真っ黒なのは見なくても解るからな。盗賊の時点で黒である。ならば突貫するしか無いだろうよ。報奨金目当てでは無いからな。悪は斬る。それで問題無し。そんな訳で出発。
平原はいいよなあ。見通しが良くて。こう見えて鷹の目帝持ちである。見える、見えるぞ。盗賊団のいるところが。一応伏せてはいるが、数としては……200強と言ったところか。
俺の仕事は盗賊を殺すことじゃあ無いんだよ。逃がさないようにすることが第一なんだ。外側ぐるりに壁を作る。そして壁の隙間から逃げようとする者がいるかどうかの監視役だ。
他のかかってくる賊の相手は皆に任した。当然だろう? ここでステータスの経験値を得たとして、あんまりメリットが無いんだもの。もっと数が居れば話は別なんだろうが、所詮200人強だ。
今後の戦争の事を考えるとそっちの方が美味しいと思われる。確実に美味しい。だからここは奴隷たちのレベル上げに使う。人間同士の方が効率がいい可能性があるんだよなあ。
魔物での戦闘では無理だと思うからなあ。迷宮は別だけど。外で、冒険者として働いていたら絶対に小神には成れない。まあ小神になりたいのかと言えばそうでも無いんだけどなあ。
リシャール以外の奴隷たちは望み薄である。マイケルでもきつそう。Sランク迷宮でどれだけのレベルを上げられるかだな。1000は行くと思うんだが、1万ってなると難しいよな。どれだけ周回しなければいけないんだろうか。
それでも偶に小神が産まれるってんだからすげーとは思うがな。金の力なんだろうが。レベルの種を買い漁っている人たちの中から産まれるんだろうなあ。それでいいのかって思いはあるんだけど。
さて、速度を落としつつ、囲まれに行きましょう。後に回りこまれる。前に5人ほど立っている。全部見えているが、これで全員か。遠くにいる仲間は見当たらないな。
「おい、解ってて通ってるんだろ。出すもん出しな!」
「逃げ場はねえからな。囲まれてんのも解ってんだろう?」
「それとも何か? ハンターだって言いたいのか? こんなお粗末なハンターがいるもんかよなあ」
「御託はそれだけか? アルーヴアネモスーデ!」
全体を囲うようにMPを大量に投入する。なるべく隙間は塞いだつもりだが、それでも穴はある。さて、仕事の時間だ。奴隷たちが一斉に襲い掛かる。……無双状態って奴だな。俺の壁は必要だったのか若干怪しいが。
おっと、逃がさんよ。アルーヴイラデル! 身軽な奴が居たものだ。まあ落雷の餌食になって貰ったわけだが。流石に自然現象ほどの威力はないが、MPを十分に込めた。死んだはずだな。
さて、戦闘にかかった時間は2分ちょい。壁が出現している間に終わったな。追撃戦も無しだ。我らながら酷い戦力だとは思うがな。まあ別にいいんだけどな。戦力差があっても何も問題無いからな。
死体を回収して、1か所にまとめて置いておく。冒険者のタグはいつも通りあった。……でもなんとなくだが、こいつらは他国の密偵が集めた感じに感じたんだけどなあ。
お上品だったからな。平野部では普通のスタイルなのかもしれんけど、強襲、強奪ってのが無い賊ってものはあんまり怖くないんだよなあ。何時襲ってくるのかが解っているんだから。
まあ何とも言えんのだがな。平野部でやるなよとは言ってやりたいが。それを放置する側も放置する側だ。特に貴族。何で貴族は動かねえんだ? 私兵をまとめて討伐する案件だろうがよ。
貴族も腐ってやがるなあ、こりゃあ。賊から金を貰ってるんじゃ無いだろうな。グルって可能性は十分に在り得るからな。貴族の誇りはどうしたって話だ。低俗になり下がるなよな。
まあこいつらもいい経験値にはなっただろう。俺にはあんまり恩恵は無いんだけどな。奴隷が倒した奴の経験値も入ってきたら嬉しいんだが、そう言う仕様じゃ無いんだよなあ。
まあとっとと迷宮まで行けって話ですな。そうしたらバンバンレベル上げをするからな。待ってろよ迷宮よ。俺は完全なマップを作ってみせるぞ。目的は別にあるんだが。