今年はじまった大河ドラマ「真田丸」が大人気ですね。
その第1話で放送された真田兄弟の将棋対局シーンでは盤上に「酔象」という見慣れない駒が出てきたことでネットにて話題になりました。
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これは戦国期に遊ばれていた将棋で、越前朝倉氏の拠点・一乗谷(現福井県)の遺跡調査で「酔象」の入った将棋セットが発見されたことから朝倉象棋と呼ばれています。

私の推測ですが、昔の人にとって「象」の駒はすごく大事な役割だったと思うんですよ。
その根拠に江戸時代の書物には「しょうぎ」を「象戯」と書いてある本が多いですし、そもそも将棋発祥の地であるインドは象が神様の象徴として崇められています。

しかし、そんな大事なはずの「酔象」がなぜ盤上から消えてしまったのでしょうか?

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昌幸 まったくわからん
頭であれこれ考えるより実際に朝倉将棋を指してみたほうが早く真相に近づけそうですね^^;
というわけでルールを学んでレッツ対局!!

持駒使用の謎―日本将棋の起源

将棋の来た道 (小学館文庫)


~1分で分かる!朝倉将棋のルールと駒の動かし方~

朝倉将棋のルールはとっても簡単。
王将のひとつ前に「酔象」をポンと置くだけです。あとは本将棋といっしょ。
 朝倉初期配置

そして駒の動きは真後ろ以外は全方向へ1マスずつ移動します。
酔象
まあ、これだけ見ると金と銀を組み合わせたような動きでわりと地味ですよね。

でも、裏に成ったときがものすごいんです。
敵陣の三段目に入ると「太子」に成り、王将と同じ働きを持つ
太子
なっ、なっ、なんということでしょう!!!!

王将と同じ働きということは全方向に1マス動けるようになるのはもちろん、王将が詰まされたあとも「太子」が世継ぎになってゲーム続行なわけです!すごい、すごすぎるよ、太子っ……!!

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「もっとほめて!小野イナフ!」
「いや、聖徳太子の話じゃありませんから」

最後にもう一つ。上の特性を鑑みると推測できる内容ですが、「酔象」だけは取っても駒の再利用ができません。一度取られたらそれまで。でないと延々ループになっちゃうので。

ではルールを一通り覚えたところで次回は朝倉将棋を実際に対局したいと思います。

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