日本一デカい湖こと琵琶湖、世界と比べると「こんなもんなの!?」 衝撃の図にネット動揺→滋賀県に「琵琶湖の価値」を聞く
Jタウンネット / 2023年7月10日 8時0分
「琵琶湖の水を止める」
2023年6月、そんなフレーズがツイッターを賑わせた。どうやらあの『翔んで埼玉』の続編が、舞台を関西に変え、「~琵琶湖より愛をこめて~」なんてサブタイトルを背負って展開されるという告知があったからのようだ。
「琵琶湖の水、止めたろか」という台詞は、滋賀県民が京都府民や大阪府民に対してマウントをとる常套句と聞いていたが......この古典的な脅し文句に、新たな脚光が当たっているらしい。
琵琶湖といえば、日本で一番大きな湖。滋賀県公式サイトによると「近畿1450万人が利用する貴重な水資源」だ。もし琵琶湖の水を止められれば、千年の都・京都、商都・大阪の人々だって、真っ青だ。
そんな中、こんな図がツイッター上で話題となっている。
世界の湖沼の面積と標高を図示したものらしい。図の右側で、琵琶湖は赤く示されている。
この図に寄せられたのは、驚きの声だった。
「琵琶湖こんなもんなの!? 世界レベルたけーな」
「琵琶湖見つけるのに時間がかかった......」
「琵琶湖さん、どこですか」
「世界基準で見たらこんなに小さいのか!」
「海みてえにでけえ(ように見える)琵琶湖が...?」
日本一大きな琵琶湖も、世界の中ではこんな小っちゃくて短い線に過ぎないのか? といったところだ。
Jタウンネット記者は、この図を作成した滋賀県・琵琶湖環境部を取材した。
琵琶湖の価値は「大きさ」だけじゃない!
Jタウンネット記者の取材に応じたのは、滋賀県庁・琵琶湖環境部の担当者だった。
話題となっている「世界の湖沼」という図は、いつ作成されたのか、聞いてみた。
「2001年1月に発刊した『滋賀の環境』において初めてこの図が掲載されました。
当時の主な出来事としては、2001年11月に『湖沼をめぐる命といとなみへのパートナーシップ』~地球淡水資源の保全と回復の実現に向けて~をテーマに、第9回世界湖沼会議が大津市で開催されています」(滋賀県琵琶湖環境部担当者)
世界湖沼会議というイベント開催がきっかけだったのかもしれない。世界湖沼会議は滋賀県発祥の国際会議だ。1984年、琵琶湖畔で「世界の湖沼環境の保全と管理に関する滋賀会議」が開催されて以降、世界各地で2年に1度開催されている。湖沼とその流域の持続可能な管理について、多分野の参加者が意見や経験を交換するそうだ。
世界中の様々な湖の広さ、深さを見せつけられたユーザーからは、こんな反応も届いている。
「バイカル湖、こんなに水深が深いのか 淡水で水深が深いとこは何だか怖いね」
「カスピ海を地図で確認してきたけど日本海ぐらいあった」
「チチカカ湖高! 島や遺跡がある高原の湖だって。ロマンあるなぁ」
「アメリカーカナダ国境沿いの五大湖もヤバいんですよね」
琵琶湖をきっかけに、世界の湖への関心が一気に深まったようだ。
この「世界の湖沼」図の見方について、琵琶湖環境部担当者はこう語った。
「琵琶湖が日本一の大きさということはよく知られていますが、世界の湖沼と比較すれば、この図のとおり小さく、また世界には様々な特徴のある湖沼があります。
しかし、琵琶湖の価値は大きさのみではなく、約400万年という歴史をもつ古代湖であり、豊かな生態系や近畿圏の約1450万人の暮らしを支える水源として、その水質が保たれ、長きにわたり継承されていることが、世界的に見ても非常に価値のあるものとなっています」(滋賀県琵琶湖環境部担当者)
琵琶湖の価値は、大きさだけでなく、歴史、文化、自然環境などで、評価していただきたいいう。詳しくは、琵琶湖ハンドブック(県公式サイトで参照可能)を参考にしてほしいとのこと。
「反響をいただいていることについては大変嬉しく思います。この図をきっかけに、世界の湖沼や琵琶湖の価値・魅力について、多くの人に興味を持っていただければありがたいです」と、担当者はコメントした。
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