今日3月11日
東日本大震災から6年が経過した日となりました。
6年前のあの瞬間、私は秋田市内の会社で仕事をしていました。
非常に大きな建物で、普段あまり地震の怖さを建物内で経験する事はないのですが、
あのときばかりは違いました。
幸い、会社も自宅も殆どと言っていいほど被害を被る事はありませんでしたが、
その後丸24時間、市内の殆どの範囲で停電となり、
その前後で流れるニュースにて
太平洋側で甚大な被害を被っている事を知り、驚愕させられると共に、
関東に住む両親や姉、宮城で暮らす兄家族の安否の連絡も取れず、
暫く不安な思いに苛まれた記憶が蘇ります。
今回はこの機会に、震災をきっかけに福島を発信として全国に拡がろうとしている合唱曲をご紹介したいと思います。
その曲名こそ、本日のブログタイトルでもある
「夜明けから日暮れまで」 という曲です、
この画像は私が所持している楽譜の表紙の写真なのですが、
ご覧になってわかるように
「声楽アンサンブルコンテスト」の全体合唱曲と表記されています。
声楽アンサンブルコンテストは、
合唱王国と言われている福島県の主導で、
2008年から毎年3月に全国大会が開かれているのですが、
2011年の第4回大会に関しては、当然ながら開催する事は出来ませんでした・・
それ以降の事に関しては、私の説明よりも
楽譜の裏表紙の説明を見て頂いた方が、情報として確実かと思いますので、
そのまま掲載いたします。
そのようなわけで、第5回大会以降、表彰式の最後に会場の観客を含め、全体で歌う曲として演奏される事になりました。
そしてこの曲の楽譜がロビーで100円で売られており、だれもが気軽に購入して、歌えるようになっているのです。
とは言え、流石合唱王国福島の大会とあって、おいそれとは歌える程簡単な曲ではないのですが、非常にドラマチックで歌えた時の感動はひとしおでもある曲です。
こちらは公式動画の初演の様子です。↓
風がはるかかなたから
吹いてきて
いま
わたしたちの間を通り抜けていく
という 不思議
山々が並び
雲に誘われて
あなたは風になって
ぐるり
旅をして回り
また ここへ戻る
あなたという場所へ
そして
風になったまま
戻ってこない人々を想う
わたし
わたしは誰
わたしは
日付変更線の先の
明日
です
夜明けです
命がはるかかなたから
湧いてきて
いま
わたしたちの間を
通り抜けている
という 不思議
野道が続き
風の先は虹
わたしは雲になって
ぐるり
旅をして回り
また ここへ戻る
丘という場所へ
そして
鳥になったまま
戻ってこない人々を想う
あなた
あなたは誰
あなたは
季節知って燃え続ける
野火
です
夜明けです
道を行け 野を行け
風に追われ 雲を追って
野火を
野火を求めよ
その先に夜明けがある
海を行け 風を行け
雲に追われ 空を追って
船よ
銀河を背負い
海原に
帆をかかげよ
わたし
わたしは誰
わたしは
日付変更線の先の
明日
です
夜明けです
今年もまたアンサンブルコンテストで歌わる事になります。
今年もまた福島に出かけて会場で歌うつもりです。
みんなが笑顔を取り戻し共に幸せでいられる事を願って・・