20話 商業ギルドでお買い物
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10月14日水曜日、今日はお買い物ですね。魔械時計とゴーグルを買いに行きます。ゴーグルをしている人を見かけた覚えが無いんですが、鑑定士さんが言ってたし、普段はしまっているだけか、もう使わなくなったかのどちらかだろう。
耐酸ゴーグルにしないといけないんですよね。アリの巣にも行く予定ですから。……予算が足りるだろうか。一応、1億1千サルンあるんですが。魔道具とまでは言わないので、酸耐性があれば良いな。
とりあえずは、父さんに聞かないといけないことがある。朝食中だけど、聞いてしまうか。直ぐに仕事に行ってしまうしな。
「なあ、父さん。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「……なんだ?」
「酸に強くなる油とかってあるのか?」
「なんだ? もうアリの巣に行くのか? 早すぎる。止めておけ、死ぬだけだ」
「いや、まだ収納系統のスキルを持ってないから行くつもりは無いけど、ギルドでゴーグルを買うことを勧められてさ。アリの巣に行くなら耐酸性能がある物を買った方が良いって聞いたからさ」
「……て言うとアラクネか。確かにアラクネと戦うんなら必要な装備だ。初心者用の迷宮で一番怪我しやすいのがアラクネだからな。準備することは大事だな」
「だろ? だからさ、相場がどのくらいなのかと思ってさ。高いようならとりあえずの物にしとかないといけないし」
「……5000万サルンからじゃないか? それ以上を望むなら幾らでも高いのはあるが」
「……その位なら、まあ、買えるか」
「何だ、いい種でも引いたか」
「1つだけだけどね。1億サルンが予算だったからさ」
「まあ、最低限の酸耐性なら十分な値段だ。買うなら安い方にしておけ。少しくらい高いのはそんなに意味のあるものじゃない。時間を十分とって、高いのを買うのは稼いでからで十分だ」
「そうなんだな。武器に関してはどうなんだ? 酸耐性の装備にするにはどのくらいの費用がかかるんだ?」
「自分でやるなよ? まずは鍛冶屋に見せてからだ。酸耐性の加工をするのには最低1億サルンはかかる。そのハルバードは1億サルンでやってやるからちゃんと俺に持って来い。その時に手入れの仕方も教えてやる」
「助かるよ、父さん」
「よせ! 家族なんだからいいんだよ。……それに他の探索者や冒険者にも聞かれたら教えることだ」
「ふふふ、お父さん照れてるだけよ。頑張ってるのね」
「まあ、一応は」
「ふん、始めて2か月経ってないってのに、アラクネの話が出るようならよくやってる方だ。普通はゴブリンくらいで止まるもんだ」
「うーん。ゴブリンで止まるっていうイメージが湧かないんだよな。何で止まるのか解らないんだけど」
「急ぎ過ぎなのさ。1層1層時間をかければ苦戦するような迷宮じゃねえ。鍛冶屋の俺だってオークくらいは何ともねえくらいには戦える」
「……鍛冶屋って戦うのか?」
「自分の作った得物を誰が確かめるっていうんだ? 自分で行くしかないだろう? 見習い鍛冶屋は自分で作った得物で潜ることもあるんだ。……他の都市は知らんぞ。この都市は昔っからそう言う気質の鍛冶屋ばっかりだ」
「これでもお父さんも苦労してるのよ。マモンが産まれるちょっと前にも迷宮に潜ったこともあるのよ」
「ふん、ワーキャット相手に試し切りをしに行っただけだ。そんなに凄いことでもない」
「鍛冶屋って戦うんだな。……レベルは鍛冶をしてたら上がるんだよな?」
「ああ。だから迷宮に潜るにしてもある程度のステータスは持って潜るからな。戦うスキルは持ってないが、武器の使い方が解らなくて何が鍛冶屋だ。その位は解っとる」
「成る程な。……ご馳走様、商業ギルドに買い物に行ってくるよ」
「行ってらっしゃい、お父さんもお母さんも仕事で居ないから。今日は家でゆっくりするんでしょ?」
「そうする予定。武器の手入れをしないとね」
「ちゃんとやっとるならいい。6か月を目途に持って来いよ。費用は3000万サルンだ。その位は稼げるだろ?」
「その位なら稼いで見せるさ。行ってきます」
さてと、商業ギルドに行かないとな。前に行ったときはグローブを買いに行ったときだったか。……グローブも酸耐性のあるものに替えないとな。皮が溶けそうだ。
ゴーグルもグローブを買ったところ辺りに売ってるだろ。また店員さんに聞けばいい。どうせ解らんのだ。酸耐性がついているのかどうかなんて。
そんな訳で、商業ギルドにやって来た訳だが、相変わらず人が多いなあ。まあ、1階には用はない……金を下ろさないと。その後に2階以降に行きましょうね。
でだ、グローブを買ったのがこの辺だから、店員さんを探してっと、いたいた。
「すみません。酸耐性の付いたゴーグルが欲しいんですけど」
「ゴーグルはこっちですね」
案内してもらえるようなので着いて行く。広い中よく覚えてるよなあ。
「この辺りがゴーグルになります。酸耐性のあるゴーグルはこの辺ですかね」
「……一番安いのはどれですか?」
「一番安いものは……これですね。5500万サルンです」
「顔に当ててもいいですか?」
「どうぞどうぞ」
後は留め金で帯を締める形式か。当てても痛くないかな。……うん。痛くないし、見れるな。まあ、こんなもんだろ。まだ使わないけど、後3日後か4日後には使う予定でいますからね。
「これ買います。あと、酸耐性のあるグローブは何処にありますか?」
「グローブはこちらです。――――――――こちらの物になります」
「滑り止めが付いていて一番安いのはどれになりますか?」
「そうですね。……これなんかどうでしょう? 3500万サルンですが」
「うーん」
一度に買っておけるなら買っておいた方がいいよな。グローブはまだまだ現役で使えるとは思うんだけど、というか暫くはこれは使わないかなあ。でも買っておいた方がいいような気がするな。
「うーん……買います。ゴーグルも一緒で」
「会計が9000万サルンになります――――毎度ありがとうございます」
結局買った。暫く塩漬けにしておきましょう。……手入れは使ってなくてもするよ。拭くくらいだけど。まあ、悪い買い物ではあるまいて。今使ってるものの100倍の値段がするんだもんな。使わずに痛ませるわけにはいかない。
さて、素寒貧になってしまいましたね。まださらに魔械時計を買わないといけないんですが、後2000万サルンしか無いんだけど。買えるかな?
雑貨コーナーにやってきまして早速聞き込み。聞く方が早いから。
「すみません。魔械時計は何処にありますか?」
「魔械時計ですか? 錬金術のコーナーになりますから、もっと向こうですね」
「ありがとうございます」
錬金術のコーナーがあるのね。成る程。……ポーションとかも錬金術の産物だよな? 一緒に置いてあるのかいな。さて、薬が出始めたってことは多分そう。店員さんを探しつつ、魔械時計を探すが、店員さんを見つける方が早かったか。
「すみません。魔械時計は何処にありますか?」
「魔械時計ですか? それならこちらです」
案内されると大きなものが多い。……そして、大きなものの方が安い。小さいのは……これくらいならいいだろ。手のひらサイズの魔械時計だ。懐中時計みたいなタイプ。
「これをください」
「1800万サルンです。――――毎度ありがとうございます」
さて、本当にすっからかんです。残金が殆どありません。使い込みましたね。全部必要な物でしたから買わないといけなかったわけですが。
……さて、帰って武器周りの整備をしますか。昨日やる予定だったんだけど、今日暇になる予定だったから先延ばしにしてたんだよね。さあ、帰ってやりますか。