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星を食べる君。

いびつな愛。
独占欲。
破壊欲。
そして、それは自己を殺す行為でもある。

こんなものが、
メジャーで発表されていたのです。

『星を食べる』
化石の採れそうな場所で
星空がきれいで
僕は君の首をそっとしめたくなる
           by滝本晃司

鬱積した感情の捌け口を、
愛するものを殺す事に求めた歌。


「僕」は「君」を絞め殺す。
星空がきれいな夜、化石が採れそうな場所で。
見開いた目に星が一杯に映り、
開かれた口には星が一杯に詰め込まれる。
膝の震えが止まらないのは、恐らく僕であろう。
それはすべて想像の中での出来事かも知れない。
そんな歌。


人を愛することは、自分を愛すること。
自分を愛せないものは、他人を愛せない。

こんな命題を持った小説や漫画の、なんと多い事か。

愛情とは突き詰めれば、相手という鏡に映った
自分を愛することに他ならない。
こんなにも貴方を愛する、私に酔っている。
そう自覚する瞬間が誰にでもあるのではないだろうか。
決して否定的な意味でなく、
愛情とは結局自己愛である、という心理。


「僕」は、静かに静かに負の感情を溜め込んでいる。
空に浮かぶ月さえ、「いやな人の顔」そっくりに見える
そして、象徴的な言葉の羅列。
僕は相当散らかっている。
目をそらし、ガムを噛む。
ポケットの中の磨いた石を握る。誰にも見られないように。
それは、いわゆる「本当の自分」。
誰にも見つからない、秘密の、隠された自分。

そして、ほとんど感情を揺らさず、
君の首を絞める。
その時、あたりに満ちるのは、星空の美しさ。
何故なら、君は既に星空の中にいるから。
残された僕は、震えが止まらない。
鏡を割ってしまったから。
独りになってしまったから。
秘密はポケットから飛び出てしまい、もう
元には戻らないから。

ポーの『ウィリアム・ウィルソン』を
恋人に置き換えてみると、この歌になる。
しかし、「自分」を「恋人」に置き換えるという事は、
相手の人格を無視した
傲慢な行為。
それ故、待つのは破滅しかなかった。
そんな歌。












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