ファッション用語の基礎知識

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昨日から、梅干しのことを「梅干しさん」と呼ぶことを周囲に強制していますが、深い意味はありませんので気にしないでくださいね。

わたしのことは嫌いになっても、梅干しさんのことは・・・!


梅干しさんだけは・・・!


それはさておき


ファッション用語といえば「ケミカルウォッシュ」と「ボンタン」しか分からないわたしだけど、最近のファッション用語は特に意味が分からない。

そんな折、こんな記事が目に留まった。


〈実は意味が分からないファッション用語ランキング〉

1位 ノームコア 59.0%
2位 グランジ 53.0%
3位 Aライン 48.5%
4位 タックイン 46.5%
5位 レイヤード 46.0%
6位 トラッド 46.0%
7位 ステッチ 43.0%
8位 オートクチュール 43.0%


もう、これはすごいと唸るしかない。

完全に意味が分からない。

すごい、他の国の言語みたいだ。

これが今年の宝塚記念の出馬表って言われても、あそうですか、とやや納得してしまう趣がある。


だいたい40-50%が分からなかったと回答しているけど、それがもう信じられない。

だってその逆の人はこの言葉の意味わかってるってことデショ。

それが半数以上。

絶対嘘だわ。


ということで、これらのファッション用語、わたしは全然わからないんですけど、分からないなりに予想で定義してみたいと思います。


「ノームコア」

ノームとは、大地を司る妖精のことである。

それらの妖精が所有するコアを破壊することにより活動停止に追い込む。

地球と人類を守るためにそうするしかなかった。


「グランジ」

空港など、くつろげる待合室としてラウンジが設けられていることが多い。

落ち着いた雰囲気を演出するため、会員制のラウンジが設けられている例が多いが、最近ではクレジットカードに付帯するサービスなどでラウンジに入れてしまうため、混み合ってしまって落ち着いた雰囲気とは程遠い状況だ。

そこで登場したのがグランジサービスだ。

ラウンジの上位にあたるこの待合室は選ばれた者しか入室を許されない。


「Aライン」

航空機路線を提供する会社の名前。

2レターコード(IATAコード)でAAとなるアメリカン航空のことを指すことも多い。


「タックイン」

地元の商店街に不良が好むボンタンやタンランを売る店があって、日章旗とか所狭しと並ぶカオスな店があって、そこの店主がゲイで、タックンと呼んでねとか言っていた。

タックンは隣のパチンコ屋に行って店にいないことも多く、店にいるときはタックンが中にいるという意味で「タックイン」って黒板に書いてあった。


「レイヤード」

東京タワーでの社会見学中、中学2年生の3人の少女、光、海、風は偶然出会った。

窓の外、眩い光の中に浮かび上がる謎の少女の幻影を見た3人は、その直後異世界「セフィーロ」に召喚される。

そこで出会った導師クレフの導きを受けて、3人は魔法騎士(マジックナイト)としてセフィーロを救う旅に出ることに。


「トラッド」

虎になる、の過去形。

彼は虎になった。

虎であった。

猛虎であった、など。


「ステッチ」




「オートクチュール」

まれに、ご飯を食べるときにクチャクチャと音をさせる人がいる。

なかなか不快ではあるが、本人はそれに気づいていないことが多い。

公然と指摘しても角が立つ、そこで開発されたのが、このオートクチュールである。

これは受け入れ部に食物を入れると自動でクチャクチャクチュールと音を立ててくれる。

それをみて、うわ、これは不快だなと誰しもが思う。

それによって自分のクチュールも見直してほしいという画期的発明だ。

 
つまりこういうこと。


わたしはAラインに乗ろうと空港まで行ったが、ラウンジはひどく混み合っていた。

やれやれ、これじゃあラウンジの意味がない。

呆然と立ち尽くしていると、受付の男が話しかけてきた。


「混み合っており申し訳ありません。今でしたらグランジが利用できますが」

「じゃあそれをお願い」


選ばれた者しか入れないといわれるグランジ。

ついに自分もその権利を得ることができたのだ。

なんだか誇らしい。


「あら、お久しぶり」


グランジには数人の先客がいた。

その中の一人が人懐っこく話しかけてきた。


「あ、タックンじゃないですか。今日はお店は?」


地元で不良などが集まる店を経営しているタックンだ。

若いころは世話になったものだ。


「ふふふ、今日はお休みなの。旅行に行こうと思ってね、タックインじゃないの、今日は」


そう言いながら、タックンは出されたチーズをくちゃくちゃ言わせながら食べていた。

オートクチュール装置があるのなら思い知らせてやりたい。


タックンの隣のソファーに腰掛ける。

タックンはずっと喋りかけてきて、過去の武勇伝を語っている。


「でね、私が何であんな店をやってるかっていうと、私も不良だったのね。その不良たちの居場所を作ってあげたかったの。私も悪くてねえ、港町の虎って恐れられたもんよ。今じゃこんなだけど、昔は虎だったの、トラッドよ」


話半分に聞いていると、なにやらラウンジのほうが騒がしい。

その音はグランジまで聞こえてきた。


「きゃああああああああ」


悲鳴だ。

すぐに窓の外を見る。


「なによ、なによ、あれ」


タックンが腰を抜かす。

航空機に得体のしれない緑色の怪物がまとわりついていた。


「あれは大地の妖精。ノームだ。大地が怒ってる」

「はやく、はやくなんとかしてっ!」

「私たちに任せて!」

「あなたたちは!?」

「魔法騎士レイヤード!」

「そしてステッチ」


三人の少女は青い生物を連れている。

そのまま勇敢にも緑の生物に挑みかかった。


「コアだ、そのノームのコアを狙え、ノームコアを狙うんだ」


どシューーーーーン! 


「やったあ」


こうして空港に平和は訪れた。

タックンは腰が抜けて立てないらしい。

手を貸して起こしてやる。


タックンの手はゴツゴツとしていた。

わたしは、旅先でタックンに素敵な彼が出来るといいな、と思った。