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JR横手駅の再開発ビル、基礎のボルト位置ずれたまま施工…営業開始3日前に発表

読売新聞 / 2023年7月8日 6時32分

施工ミスが判明した横手駅東口の再開発ビル(7日、秋田県横手市で)

 秋田県横手市のJR横手駅東口の再開発事業のビル1棟に施工ミスがあったと、建設を担当した共同企業体が7日、発表した。10日から同ビルで営業開始の予定だった、JA秋田ふるさと本店は移転延期を決めた。

 施工した「横手・半田・伊藤特定建設工事共同企業体」(JV)が7日、記者会見を行った。

 ミスが判明したのは「B―1棟」。鉄骨造7階建て、延べ床面積7500平方メートルで、1〜4階に同JAや横手商工会議所などが入り、5〜7階はホテルとなる。着工は2021年7月。

 JV代表企業の横手建設の武茂広行社長によると、昨年10月初旬、基礎の部分でアンカーボルトの位置がずれていて、3階までの柱(長さ10・5メートル)の1本もずれることがわかった。設計監理者に報告し、基礎からやり直す必要があったが、現場の判断で報告せず、2階部分の はりの端を切断したり、ボルト穴を調整したりしてつなげたという。

 現場担当者が6日、施工ミスを認めたといい、武茂社長は「再開発組合をはじめ、みなさんに迷惑をかけ、申し訳ない」と謝罪した。不適切な対応の理由について、現場から「工期内の引き渡し」を挙げられたという。ビルの安全性については、「設計監理者のこれからの判断を待つ」とし、今後、他のビルも再調査するという。

 記者会見に同席した横手市の高橋大市長は「今の状況では、建物の使用中止を指示せざるを得ない」と述べた。

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