マカオ治安警察局の一斉取り締まりで違法両替従事とオーバーステイの18人摘発

 マカオ治安警察局は7月7日、マカオ警察総局による指揮の下、地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした犯罪抑止・撲滅作戦「落雷2023」の展開を継続する中、同月6日から7日未明にかけて一斉取り締まりを実施したと発表。

 今回の一斉取り締まりには警察官50人が参加し、主にマッサージ店を対象としたパトロールと各所での交通検問のほか、カジノを含む統合型リゾート施設が集積するマカオ半島の中区とコタイ地区のコタイストリップ一帯で不審者に対する職務質問を強化して臨んだとのこと。

マカオ治安警察局によるパトロールの様子(写真:マカオ治安警察局)

 取り締まり期間中、117人(男73人、女44人)に対する調査を行い、このうち18人について違法・違反が認められたため摘発し、関係部署へ身柄を引き渡し済みとした。違法・違反の内訳は「換銭党」と呼ばれる違法両替への従事が15人(男10人、女3人)、オーバーステイが3人(男2人、女1人)だったという。

 交通検問については、車両40台に対する調査を行い、違反は1件(無灯火)だったとした。

 マカオでは今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりの実施や水際対策を強化して臨んでおり、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

マカオ治安警察局によるパトロールの様子(写真:マカオ治安警察局)

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