魔王軍PV
「じゃあ次は魔王軍PVを見てみるか」
勇者軍が圧倒的人数によるインパクトが凄かったけど、見て思ったのが勇者軍の誰か特定の人の顔をアップにするというのは無かった気がする。大体後ろからとか、上からの映像ばかりだった気がする。アップになっていたのは僕ぐらいかな?まぁ僕も顔がプライバシー設定のお陰で良く見えないようになっていたけど……
「「はぁぁぁぁ!」」
ロザリーさんとアイリスさんが戦闘しているシーンから始まった。これはボスラッシュの所かな?
「ここは通さない!」
居合切りに魔札からの雷攻撃。レイピアで突撃からの氷柱落とし。2人の連携で敵を殲滅していく様は美しいとも言えるだろう
「負けません!」
爆弾とか投げまくっているトーマ君。なるほど、これはひょっとして魔王軍のPVは過去に戻っていくのかな?
「「アハハ!」」
いや、いつ見てもキリキリ姉妹の二人は怖いなぁ……まぁあの2人を参考にしたお陰で中々に怖い演技が出来たんだけどさ?黒の乙女とかまさにそれだ
「そんな物かぁ!」
激昂するスク水……あのサイバー忍者スタイルだったらもっとカッコ良かったんだけどなぁ?
「まずはこれでどうでしょう?」
ホログラムを展開するドクター。見事な後衛で悪さするタイプにみえる
「「「ヒャッハー!」」」
そしてこのヒャッハー集団である。先頭はもちろんバイクに乗るダイコーンさんだ。うん、正直どの順番で出てきても皆キャラが強いんだよなぁ……
『第1射 効果アリ。敵の先頭集団に命中!敵に混乱発生。攻撃を継続してください』
メッセージで味方に弾着観測員としての仕事を全うするチェルシーさん。これであのトンデモ性能のカタパルトによる狙撃のカラクリが完全にバレてしまったな。まぁもう終わった事だけど
「ここは絶対に取らせるな!」
防御の施設防衛戦の場面。さっき映ったメンバーの半分近くが参戦しているからこうしてみると普通に戦力が足りている、もしくは若干過剰に見える。勿論そんな事は無く、足りない位だけどあの防衛戦はかなり良いメンバーが揃ってたんだなぁ……改めて見ると皆囲まれないようにカバーしあってるし上手いなぁ?
「おっしゃお前ら!タイマンで片付けろ!」
「アハッ!ねぇねぇ?あの一番イキが良いの私が貰っても良い?」
「良いんじゃない?ん……」
防衛戦の場面から更に時が戻り、これは初戦闘の時かな?キリエさん達の部隊が戦闘する場面だ
「どうしたの?その程度?」
「んだとこのヤロォ!ぐふっ!?」
「弾が勿体無いからあとよろしく」
「了解しました」
膝に銃弾を撃ち込んで動けなくするキリエさんのいい笑顔だ
「ここからは俺がお相手しよう」
「あっ、残念だけど時間切れね」
「えっ」
そして僕が支援に入った所だ。こうしてみると中々理不尽だなぁ、20秒とかあっという間だ
「なっ!なんだコレ!?」
「クッソ動けねぇ!」
魔糸に絡み取られる勇者軍の人。最初の統率取れてない頃だ
「クソ!撤退だ!」
「あっ、お帰りには充分注意してください」
そして逃げようと撤退を始めたが、出入口には既に糸が張られている
「はぁ?何を言って……ぐわっ!」
「そこ、もう通れないんで」
完全に見せ場泥棒です。はい
そしてPVの最後にとあるシーンが流れる
「7日と短い間ではあるが、我が命を預けるぞ?」
「……はい、お任せを」
相手の顔が分からない様にカメラアングルに跪いている僕。このシーンを最後に暗転。そして最後に文字で「真実はかの地で」と右下に小さく書かれて魔王軍PVは終わった。これはまた……
『PV見ました。これを見て僕がやった事をバラしたって事でしょうか?』
『バラしたとまでは行きませんが、流石指揮官!とかそんな感じで指揮官ってどういう事だ?みたいな……』
うーん、まぁそれで僕を探すって言われても困るしなぁ……
『「真実はかの地で」って多分空島の事ですよね?空島に行けば多分最後のPVが見れるでしょうね』
『最後のPV?』
『一応秘密にしておいて欲しい事なんですが、実はイベント中に運営の人に僕にフォーカスしたPVを作らせてほしい。それと一緒にイベント中のネタバラシは勘弁してほしいとお願いをされたんですよね』
『もしかしてイベント中ネタバラシはしないで敵をコントロールするとか言ってた時ですか?』
『その時ですね。で、多分このかの地って言うのはイベントに関係がある場所だと思うので、僕の持ってる空島でその僕にフォーカスした最後のPVが見れると思います。今の僕は見れませんが、多分島に行ける人なら見れると思うんで試してみてください』
『分かりました。あとで確認してみます。それと、あの空島にはもう結構な数の露店とか出てますよ?』
『僕が居ない間にも発展してるんですね。島に帰った時はどうなってるんだろうなぁ……』
そもそも人数制限的な物があるし、島全部が店とかになっている事は無いだろうけど、どれくらい発展しているのかは正直とても気になる。あの学園でやるべき事を済ませたらさっさと帰って確認だ!