長野の純米吟醸酒が最高賞 ロンドンで世界的品評会
【ロンドン=共同】世界的なワイン品評会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)の日本酒部門の最優秀賞「チャンピオン・サケ」が4日、ロンドンで発表され、湯川酒造店(長野県木祖村)の「十六代九郎右衛門 純米吟醸 美山錦」が選ばれた。
長野県の酒が同賞を受賞するのは2021年以来、2回目。地元で育てられた酒米「美山錦」を使っており「すっきりとした酸味が特徴で、口当たりが柔らかく料理と合わせるのに最適」(主催者)と評価された。
手頃な価格で高品質な「グレート・バリュー・チャンピオン・サケ」は、菊正宗酒造(神戸市)の「菊正宗 しぼりたてギンパック」に授与された。優れた蔵元「サケ・ブリュワー・オブ・ザ・イヤー」には、東日本大震災で蔵が全壊し、新たな場所で酒造りを再開した新沢醸造店(宮城県大崎市)が2年連続で選ばれた。
主催者によると、IWC日本酒部門は今年が17回目で、国内外の432蔵、1601銘柄が出品された。本醸造や純米吟醸、大吟醸など計9部門で、審査を経て選考された各部門の最も優れた銘柄の中から最優秀賞が決まる。