悲しい気持ちはいつまでも続くものではない喜びも同じ

また別の悲しみや喜びもやってきては消えていく

すべてのものは移り変わるそれは当たり前のこと

Vision

変化にもっと優しく

日々、新しい物事が生まれては役割を果たした物事が淘汰されていく。

死・終わり・撤退・解散。

悲しみや後悔、後ろめたさが伴う変化に優しい眼差しを向けられるように。

Mission

感情を見渡す足場をつくる
死が遺族に私有化される時代から、血縁を問わず 大切な人を悼む時代へ。
間を作る
二項対立が争いを生む。優・劣。善・悪0か100かではない、間となる選択肢をつくる。
死を日常に溶かす
死という人生の締切を今の生命に活かす。そして、生き切る。

Policy

右肩上がりを問い直す
際限のない成長の先に幸せはあるのだろうか。終点がくれる幸せがありはしないだろうか。“足るを知る”の靴を履き資本主義社会を歩く。
他者の合理性に思いを馳せる
“社会課題”の裏側に、課題を持つ主体の合理性はないだろうか。“解決すべき課題”とラベリングする暴力性を無視しない。
インターネットに血を通わす
実名、匿名。永久、有限。何でもできるからこそ、何をできなくするか。温度と手触りのあるネットサービスをつくる。

News

【セミナーレポート】もしものために知っておきたいお金のこと・法律のこと@はじまりの 家そら
【セミナーレポート】もしものために知っておきたいお金のこと・法律のこと@はじまりの 家そら
こんにちは! 株式会社むじょうの前田です。 先日6月17日土曜日に「はじまりの家 そら」さんにて開催させていただいた「もしものために知っておきたいお金のこと 法律のこと」というセミナーのレポートです!今回は司法書士法人 ミラシアグループ代表の元木翼先生に講師としてお越しいただきました。 この会を開催するに至った経緯 この会は「はじまりの家 そら」の所長・冨澤さんと私がある勉強会で出会い、その後改めて私がそらさんを訪ねたところから芽吹きました。 地域に根ざす訪問看護ステーションとして、利用者様、地域の方にこの場を活用してもらいたい。けれども忙しくてそこまで手が回らない.... というもどかしさについて、冨澤さんからお話を頂きました。 そこで企画・運営を弊社にお任せいただき、そらさんの「はじまりの家」でセミナーを開催することになった次第です。 当日準備 当日準備の様子から、レポートにまとめていきます! 当日11時頃。開場は13時半ですが早めに集まって事前準備とご近所さんへのお声がけを行いました。 はじまりの家 そらの前の様子 冨澤所長とも資料の確認・打ち合わせも.... そして13時前に元木先生到着。そらさんのランチをご馳走になりました。 身体に優しいお昼ごはんに癒やされました.... ご馳走様でした!! 開場 食休みを終えたところでポツポツとお客さんが見え始め.... あっという間に8名満席に。 そらさんは広くて素敵な空間なのでもっと大勢のお客さんをお迎えすることもできるのですが... アットホームな空間で元木先生との距離も近い状態をつくるため、机を囲む形でコンパクトなレイアウトにしました。 最初に自己紹介も兼ねて、1人ひとこと今回のセミナーに期待していることとその背景についてお話いただいてからのスタートです。参加者の方の興味関心を事前に元木先生にお伝えすることで皆様の関心に触れながらお話いただけるのではないか、などと先生には甘えっぱなしの進行ですみません...汗 (※先生は見事に皆様の関心に寄り添ったお話をしてくださいました...) そして本題へとはいっていきます。 セミナー本編 まずは生前対策と家族信託について。当然、死後のお金の問題もあるけど、生きていても認知症になったらお金が引き出せないなどの問題が起こってしまう事について丁寧に解説いただきました。 次に認知症と財産凍結リスクについて。今の高齢世代の多くが不動産として財産をもっている割合が高い(=認知症になってしまったら、亡くなるまで売買が難しい)など、起こりうるリスクについて様々なケースをご教示いただきました。 そして、実際にこの問題が発生したら、成年後見制度を使って財産を動かすしかなく、これには後見人への報酬が必要であるなど、万が一の場合の対応とそのメリット・デメリットについて解説いただきました。 いよいよ家族信託のお話です。成年後見以外の選択肢として、家族を信じて託す「家族信託」という仕組みについてお話いただきました。家族信託を行うには家族会議は必須、家族会議の場をセッティングする交渉術など、痒いところにも手の届く、配慮ある解説をいただきました。 これにてセミナー本編は終了です。 全40ページに及ぶ分厚い資料をご用意いただき、皆さん食い入るように目を通され、メモをとっていらっしゃいました。 閉会後も参加者の皆様から積極的に個別質問が出ていました。 少人数だからこそ、自分ごととして捉えることができ、しっかり考える機会になったように思います。 お一人ずつ丁寧にご返答いただいた元木先生には頭が上がりません... まとめ 訪問看護ステーションさんでのイベントは始めてでしたが、皆様のお陰様でとても素敵な場になりました...!改めまして、参加者の皆様、元木先生、はじまりの家 そらの皆様、ありがとうございました!!冨澤所長とも第二弾やりましょうということでお話させていただいておりますのでまた近々、ご一緒させていただければと思います!! 自宅葬のここでは、訪問看護ステーション様と連携させていただき、看取りからお別れまでをシームレスにする取り組みを行っています。東京近郊の訪問看護ステーションさんとの連携を進めていきたいと考えておりますので、ご関心をお持ちいただけた訪問看護ステーションさんは是非ご一報ください。 利用者様・地域の方向けのセミナーのお手伝い、看取り後のお手当に関するセミナーの実施など、ステーションさんのお困りごとに合わせて、お力になれるところでご一緒させていただければと思います。 連絡先 TEL:050-3138-3737 (担当:前田) Mail:info@mujo.page
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2023年06月23日
【セミナー開催】親の財産を守るためのセミナーを「はじまりの家 そら」にて開催します!
【セミナー開催】親の財産を守るためのセミナーを「はじまりの家 そら」にて開催します!
自宅葬のここが主催するセミナーのお知らせです! この度、介護施設でもない、老人ホームでもない、ホスピスでもない、すべての境界線を取り払った新しいかたちのコミュニティホームである「はじまりの家 そら」さんにて、セミナーを開催させていただくことになりました!! 今回のテーマは認知症による財産凍結のリスク回避・家族信託についてです。講師として司法書士法人ミラシア・行政書士法人ミラシア代表の元木先生にお越しいただきます。 詳細は以下のとおりです! セミナー概要 親の財産が凍結されないようにするための手続きについて 実施日時 2023年6月17日(土)14:00 ~ 15:30 会場 〒189-0011 東京都東久留米市前沢5-5-11 「はじまりの家 そら」 地図はこちら 講師 司法書士法人ミラシア・行政書士法人ミラシア 代表 元木 翼 様 参加費 無料 お申し込み方法 こちらのフォームに参加登録をお願い致します。
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2023年06月09日
コモダ印刷様と新しい取り組みが始まる...かも?
コモダ印刷様と新しい取り組みが始まる...かも?
こんにちは、むじょうの前田です。 先日、弊社CTOのあっぷるささきが中学生の時に職場体験でお世話になった印刷会社、コモダ印刷様と打ち合わせをさせていただきました。 コモダ印刷様は国分寺市にある印刷会社で、地域の中学校の職場体験を受け入れるなど、地域に根差して活動されています。 職場体験先の会社さんと取引させていただくことになるなど、当時は思ってもいなかったはずです(笑) 当時の職場体験のご担当の方もまだ勤めていらっしゃって、思い出話が弾んでいました。 今後、コモダ印刷さんとの協業のお話でお知らせがある...かもです!?
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2023年05月10日
『未来空想新聞』の「未来を想う40人」に代表の前田を掲載いただきました
『未来空想新聞』の「未来を想う40人」に代表の前田を掲載いただきました
2023年5月5日に刊行された『未来空想新聞』の「未来を想う40人」に代表の前田を掲載いただきました。 高齢化社会やコミュニティーの多様化による「死」のあり方や人々の死生観の変化、2040年の未来像などについてお話しさせていただいております。 記事全文はこちらからご覧いただけますので是非ご一読ください! 弊社への取材依頼等はこちらのフォームからお願い致します。
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2023年05月05日
Forbes JAPANが選ぶ「100通りの世界を救う希望『NEXT100』」に代表の前田を選出いただきました
Forbes JAPANが選ぶ「100通りの世界を救う希望『NEXT100』」に代表の前田を選出いただきました
2023年4月25日に刊行されたForbes JAPAN「100通りの世界を救う希望『NEXT100』」にて、代表の前田を掲載いただきました。 このような企画に葬儀関連の会社を選んでいただけたこと、大変嬉しく思います。 代表・前田のツイートはこちらから こちらのAmazonからお求めいただけますので是非ご覧ください! 弊社への取材依頼等はこちらのフォームからお願い致します。
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2023年04月28日
OhMySoに「自宅葬のここ」を掲載いただきました
OhMySoに「自宅葬のここ」を掲載いただきました
2023年4月21日に葬儀関連Webメディア「OhMySo」にて「自宅葬のここ」に関するインタビュー記事を掲載いただきました。 弊社代表の前田が葬儀業に関わり始めたきっかけから、なぜ自宅葬に特化したサービスを提供しているのかなどについてお話ししております。記事全文はコチラからご覧いただけますので是非ご一読ください! 弊社への取材依頼等はこちらのフォームからお願い致します。
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2023年04月21日
シルバー新報さんに代表・前田の著書「若者のための死の教科書」の書評を掲載いただきました
シルバー新報さんに代表・前田の著書「若者のための死の教科書」の書評を掲載いただきました
2023年3月31日に刊行された「シルバー新報」にて、代表・前田の著書「若者のための死の教科書」の書評を掲載いただきました。 こちらよりお求めいただけますので是非ご一読ください! 弊社への取材依頼等はこちらのフォームからお願い致します。
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2023年03月31日
NewsPicks「メイクマネーサバイブ」にCTOのあっぷるささきが出場しました
NewsPicks「メイクマネーサバイブ」にCTOのあっぷるささきが出場しました
2023年3月3日に公開されたNewsPicks「メイクマネーサバイブ」に弊社CTOあっぷるささきが出演しました。 @youtube 「葬儀業界は既得権益が...」など、闇が深そうなイメージを語られるシーンがありましたが... 実際は新興企業でもいいものを作れば十分に広がる余地のあり、若者の挑戦を後押ししてくれる先輩方がたくさんいる業界です。 変化を起こしづらい業界であることに間違いはありませんが、簡単に軽々と変えてはいけない大事なものがあるからこその性質だと考えています。 慣習に敬意を払いつつ、現代において本当に必要なサービスを作れるよう引き続き頑張ります! 弊社への取材依頼等はこちらのフォームからお願い致します。
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2023年03月03日
葬想式がグッドデザイン・ニューホープアワード 優秀賞を受賞しました!
葬想式がグッドデザイン・ニューホープアワード 優秀賞を受賞しました!
葬想式を運営するむじょうの共同創業者でエンジニアの佐々木です。 先日、 2022年度グッドデザイン・ニューホープ賞 にて、葬想式が 優秀賞 を受賞しました! これまで利用していただいた全ての皆様のおかげです。本当にありがとうございます。 今回は受賞の経緯とこれまでの葬想式の歩みについて詳しくご紹介させていただきます。 学生版のグッドデザイン賞「グッドデザイン・ニューホープ賞」 みなさん一度は聞いたことや目にしたことがあるグッドデザイン賞。 Gのマークでお馴染みですね。 これは1967年に創設された、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。 “デザイン”といえば、インテリアデザインやプロダクトデザインといった、モノのデザインがイメージされることが多いと思いますが、実は、グッドデザイン賞は「情報」や「仕組み」などの幅広いデザインを対象としています。 そして今年2022年に新たにグッドデザイン賞に、学生と新卒1年目までを対象とした「グッドデザイン・ニューホープ賞」が、設立されました。 葬想式を運営するメンバーが学生であること、そして葬想式をより多くの人に知ってもらうきっかけになればと思い、応募させていただきました。 大変嬉しいことに、 応募総数414点の中から、優秀賞8点の中の一つ に選んでいただきました。 これまでご利用いただいた皆様、応援してくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございます。 これまでの葬想式の歩み きっかけは二人の大学生の会話から 実は、葬想式は大学生二人の会話をきっかけにはじまったプロジェクトです。 2020年4月、世界でコロナウイルスが流行り始め、イタリアで葬儀が中止になっていると聞いた前田(当時大学1年生)は日本も同じような状況になるかもしれないと考え、同じ大学の友人である私佐々木に声をかけました。 将来の日本に必要になるであろうサービスを一緒に作れないかと相談された私は、すぐに「いいね、作ろう」と返事しました。これには訳がありました。 祖父のお葬式で流したスライドショー 実は前田から声をかけられる1年前、私の祖父が亡くなるということがありました。 私は高校生の頃から海外を放浪するため通信制高校に通いたいなどたくさんのわがままを言ってきました。 しかし、私の祖父は、どんな選択もいつも後押ししてくれるとても優しい人でした。 そんな祖父の葬儀でできることは何かでできることはないかと考えた私は、思い出の写真をスライドショーにして葬儀で流すことにしました。 LINEやメールを使って親族のみんなが持っている写真を集めて動画を作成。 葬儀当日、参列者の人はみな式場の後ろに固まってモニターに釘付けでした。 おじいちゃんの友達たちが、「あら〜こんなところに行ったのね〜」「いい写真だね〜」と笑顔で話していました。 私はこんな形の葬儀も良いなって思いました。 コロナで縮小してく日本の葬儀の規模と違和感 そして2020年、日本でもコロナが流行り始めました。 葬儀の規模は縮小、そして日本の葬儀業界ではzoomを使って葬儀を配信するというオンライン葬儀が登場。 しかし、何かしっくりきませんでした。お焼香ができるわけでもないし、落ち着いてゆっくりと思い出話ができるわけでない。そんな「オンライン葬儀」に違和感を覚えていました。 葬儀の役割と抜け落ちていたものの発見 そこで私たちは、そもそも葬儀とは何なのかということを考えることから始めました。 葬儀には様々な要素があり、それら役割で整理すると、以下のように分けることができます。 この役割の中でも、葬儀が縮小していく流れの中で抜け落ちがちになっていた「心理的な役割」にフォーカスしてサービスを開発しました。 3ヶ月間で仕様策定からリリースまで 最初の前田との会話からリリースまで3ヶ月間で、一気に仕様を策定し、デザインし、開発を行いました。 ユーザーの声をもとに、改善の日々 葬想式はリリースしてから2年半、のべ3700人以上の方に利用していただきました。 「父の知らなかった姿を知れた」「家族の歴史を知れてよかった」「やってよかった」といった温かい声がたくさん届いています。 また、ユーザの方から頂いた声をもとにに、デザインや機能の改善を多数行ってきました。 その一部をご紹介いたします。 思い出を重荷にしない、「葬想録」 人は身近な人が亡くなると、そこからその人がいた日常からいない日常へと変化していかなければなりません。その時、時間経過を感じづらいデジタル上の思い出は時に心の負担になってしまいます。 このような理由から、葬想式はサイトを見ることができるのは3日間限定にさせていただいています。 この3日間という期間もユーザーの方とのやり取りの中で設定されました。 一方で、せっかく集まった写真をまた見れるようにして欲しいといった声も多く寄せられました。 そこで、葬想録という紙のアルバムをご用意しています。 紙は劣化などの変化を通じて、時間経過を感じられます。この葬想録には、葬想式を卒業し、自身の生を生き切って欲しいという願いが込められています。 言語を超えて利用したいとの要望に応えるべく、「多言語対応」 葬想式は日本国内のみならず、アメリカやメキシコ、ヨーローパなどで利用されることが増えてきました。 @youtube 最初は翻訳版のマニュアルを作成するなどしていましたが、ユーザーが投稿したテキストも読めるように翻訳機能も含めた多言語対応をいたしました。 葬儀に参加できた人もできなかった人もみんなで偲ぶ「スライドショー機能」 また最近では再び友人を招いた葬儀や偲ぶ会も増えてきました。 一方、遠方で葬儀に参列できないといった人も含めて皆で葬想式を使いたいという声が多く寄せられました。そこで式場でもお手元のスマートフォンでも再生できるスライドショー機能をリリースしました。 集まった写真を音楽と共に再生していただくことができます。新たに写真が追加されても自動でスライドショーに追加されます。 最終プレゼンテーションについて @youtube 今年のグッドデザイン・ニューホープ賞は応募総数414点あり、91点が入賞しました。そのうち各カテゴリーの上位2点、合計8点が優秀賞として最終審査に進みました。 葬想式は、惜しくも最優秀賞を逃してしまいましたが、それでも優秀賞という光栄な賞をいただき大変嬉しい限りです。 わかりやすく、共感してもらえるプレゼン 最終プレゼンは、プロダクトデザインから、建築家、アーティストまで各分野のデザインの専門家による審査が行われました。 全員がWebサービスの専門家ではないので、できる限り専門用語を使わずにわかりやすいプレゼンテーションを心がけました。 > また、プレゼンの構成は、「Why」「How」「What」の順番になるようにしました。 これは人はWhyから説明された方が心がうごきやすいという性質を利用しています。 @youtube 100%の力を発揮できるように行った入念な練習 どんなにプレゼンテーションに慣れている人でも、練習無くして最高のパフォーマンスを発揮することはできません。かの有名なスティーブ・ジョブズも一言一句、スライドを切り替えるタイミング、間なども含めて完璧に練習していたと言われています。 最高のプレゼンをするために、プレゼンは数日間に渡り、かなりの時間を費やして準備を行いました。 原稿の暗記はもちろんのこと、実際にプロジェクターに繋いでプレゼンをしたり、会場の見取り図を頭に叩き込んで演台からの景色をイメージするなど、できることは全て行いました。 また、プレゼンテーション当日はなるべく緊張せずにスムーズに話せるよう、朝早くに会場近くの公園でぶつぶつ喋りながら練習をしていました笑(散歩している人には少し怪しまれました) 最後に 私は中学生の頃にプログラミングを始めて、これまでたくさんのアプリやサービスを作ってきました。しかしこれだけ多くの人に利用されるサービスを0から作ることができたのは葬想式が初めてです。 これまで利用していただいた全ての皆様、そして応援してくださった全ての方のおかげです。本当にありがとうございます。 これからも多くの人の心に寄り添えるサービスを作り続けていきます。 グッドデザイン・ニューホープ賞 https://newhope.g-mark.org/ 2022年度グッドデザイン・ニューホープ賞 優秀賞 葬想式紹介ページ https://newhope.g-mark.org/award/22NHA040002.html 葬想式 https://www.sososhiki.jp/
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2022年12月12日
自宅葬のここ クリエイティブ制作の過程を公開!
自宅葬のここ クリエイティブ制作の過程を公開!
こんにちは、株式会社むじょうでデザインを担当しています、中澤希公(きく)です。『棺桶写真館』『死んだ母の日展』『死んだ父の日展』といったむじょうを代表する企画の立ち上げに参画してきました。 この度、2022年10月にリリースした自宅葬専門葬儀ブランド「自宅葬のここ」のクリエイティブを作成しました。ブランドは共感を生み、特別な存在となり、ファンを集めてはじめて「ブランド」を名乗ることができます。自宅葬のここがブランドへと成長していく第一歩として、その生い立ちについてまとめました。ぜひご覧ください! ブランド名「ここ」に込めたこだわり まず、「ここ」という名前がどのようにできたのかからお伝えしていきます。 そもそも、皆さん自宅葬をご存知ですか?自宅葬とは、アパート、マンション、一軒家など、普段生活している自宅で執り行う葬儀の形です。1960年頃までは自宅葬が主流でしたが、医療の発展、核家族化、地縁の希薄化、高度経済成長などの影響を受け、自宅葬の数は減り、式場中心の葬儀へと時代が変化していきました。現在は、自宅葬は全葬儀の5%と言われています。しかし、2015年の介護保険法の改正など、自宅で看取りが増加する仕組みの整備や葬儀の小規模化によって、今後自宅で小規模のお葬式をあげる需要が増えてくると見込まれています。 葬儀業は、ぼったくられそう・わからないから怖いなどネガティブなイメージを持たれがちな業種です。しかし、大切な人のお見送りをサポートしてもらう重要な役目を任せる相手でもあります。少しでも、親しみを感じてもらえるような名前にしたいなとアイディアを出していきました。届けたい価値を抽象化したり、花言葉からヒントを得たり、イントネーションから考えてみたり...全部で50案出して、そこからディスカッションして決定しました。 アイディアの一部 たくさん出た案の中で、「ここ」は私の推しでした。「此処(ここ)」で死にたいを叶え、「個々(ここ)」の願いと向き合い、「戸戸(ここ)」にあった空間をつくる。名前に込めた思いをプレゼンし合う中で「これはいい!」とメンバー全員が共鳴し決定しました。 葬儀屋では珍しい暖色系がブランドカラーになった理由 次に軸となるブランドカラーを決めました。葬儀というのは非日常的な体験です。自宅葬を行う家とご遺族が生活する家が同一の場合、葬儀を終えた後も自宅で日常を送ることになります。故人様のことを思い出したり、お供えをしたり、手を合わせたり、自宅という存在が、ただ日常を過ごす箱ではなく、故人様との繋がりを保つ場所になるでしょう。そのため、自宅という日常の空間に葬儀という非日常を持ち込み、生と死の境界を曖昧にするようなカラー4種類を起案し、決定しました。 1色目は、肌色です。人間の肌の色を作るメラニンの色を採用することで、死体としてではなく死人として扱う意志を示しています。 2色目は、マンダリン色です。この色は、マリーゴールドの花の色から抽出しました。この色とは、ディズニー映画の『リメンバー・ミー』を鑑賞した時に出会いました。この映画はメキシコが舞台になっており、死者の日という日本でいうお盆のような日について描かれていました。死者の日に、マリーゴールドの花を家や墓地に飾り、死者が迷わずに生者がいるこの世へ戻ってこれるようにしている世界観に強い印象を受けました。ここでは、死者と生者が出会うために用いられている花のカラーとして採用しました。 3色目はグレーです。グレーは白でもなく、黒でもありません。生=白と死=黒の境界線を解きほぐすカラーとして採用しました。 4色目はホワイトです。大切な人を亡くすことは、人生の中で最も悲嘆が強い体験と言われています。葬儀は、大切な亡くなった人のことを考え、自分の心の中を整理できる喪の仕事ができる時間です。故人様を送り出すだけではなく、ご家族の方の新しい日常のスタートをサポートするため、この色を採用しました。 フォントは高齢者に優しいものであること、感情が揺さぶられている時にも認識しやすいものを採用しました。 自宅葬経験者の声をヒントに紡いだキャッチコピー ブランド名・テーマカラー・フォントが決まってきたところで、自宅葬のここが大事にする一つのキャッチコピーを作りたいという話になりました。まずは葬儀屋さんが使用しているキャッチコピーを分析しました。その結果、「信頼」「安心」などの言葉だけでは伝えることが難しい単語が用いられていることが多いという気づきがありました。 葬儀の失敗は許されません。信頼や安心が必要で、それをお客さまに届けたいと考えることも納得できました。しかし、私たちは温かさや親しみやすさが伝わり、「お客⇄葬儀屋」ではなく「葬儀を一緒につくりあげるパートナーとしての関係を築きたいと思いました。 ネット上の記事に書かれている自宅葬のメリットは 6畳でも葬儀を行うことができる。 時間を気にせずにゆっくり過ごせる。 住み慣れた自宅で送り出せる。 葬儀場を使用しないため費用を安く抑えられる。 などがあります。さらに自宅葬の良さを生み出すために、自宅葬を経験した人にアンケートを取りました。綺麗事のようにまとめられた記事とは違い、アンケート結果にはあたたかさがありました。感情しやすい私は泣きながら記事を読んでいました(笑) その中でも特に私の心を動かした声は、犬と一緒に過ごせてよかったという声でした。葬儀というと、喪服の人が沢山参列しているシーンが頭によぎります。ペットが参列する葬儀はこれまで映画やドラマなどでもみたことがありませんでした。ペットも家族の一員でありかけがえのない存在です。 式場の規則上、ペットは連れて行けないと諦めてしまうことや、赤ちゃんが泣いてしまったらどうしようという不安がありますが、自宅なら心配ありません。 そして、「泣いても、鳴いても、大丈夫」というキャッチコピーが生まれました。 大切な人が旅立つのはとても悲しい出来事です。私は大切な人を亡くした遺族会に足を運び、グリーフケアについて学んでいました。遺族会のスタッフは参加者の方に「大人だって強がらずに泣いても大丈夫。」という言葉をかけます。お家だからこそ自分のありのままの感情をさらけ出せる葬儀をつくりたいと願いこのキャッチコピーにしました。 思い出や感情がおもちゃ箱のように詰まったお家 最後にロゴを作成しました。皆さんのなかに葬儀屋と言えば〇〇という葬儀屋が思い浮かびますか?全日本葬祭業協同組合連合会によると、平成29年の時点で葬儀社は4000社〜5000社あるそうです。その中で特別な存在と認識され、記憶に刻んでもらえるロゴを作成しなければならず、どの方向性でシンボルを決めていこうか悩みました。コンセプト重視だけではなく、自宅葬のここのサービスを多くの人に届けるために、マーケティング(誰に・どのような価値を・どう届けるか)の部分からもロゴを考えて作成していきました。 既存の葬儀屋のロゴを分析し、①タイポグラフィックのみ ②シンボル(カラー主張) ③シンボル(カラー主張なし)の3つのタイプで比較していきました。 ①タイポグラフィックのみ を選択すると、自社の名前を覚えてもらえるメリットがあります。しかし、まだ自宅葬のここはスタートしたばかりで広告費にお金をかけることができません。そのため、ロゴとの接触機会が少なく、名前を覚えてもらうきっかけを提供することができません。そのため、ここのロゴと接触する人が少なかったとしても、どんな葬儀屋さんなのかを瞬時に理解してもらえる方向性でロゴを検討しました。 アイディアの一部 ブランドカラーであるオレンジ色が目立つため、②シンボル(カラー主張) の方向性がいいと判断しました。そして、シンボルは抽象的なものではなく、どんな葬儀屋なのかを瞬時に理解してもらえるように、「天国」や「送り出す」など抽象的なものではなく、家の形を軸に作成することにしました。 丸みや色味を模索していた途中経過 最終的には、たくさんの思い出が詰まった家で送り出すイメージを元にしたこちらのロゴに決定しました。 最後に 私は大好きだった母を中学生の時に亡くした時、母の死と素直に向き合うことができませんでした。亡くなったという事実を忘れたいと思い、部活動に励む日々でした。どこの葬儀屋にお願いをしたのかもわかりませんし、喪主ではなかったので葬儀のスタッフさんと話した記憶もありません。もしも、葬儀の時間にゆっくりと母の死と向き合うことができたら、気持ちよく母を送り出せたのかなと思います。 死への向き合い方は人それぞれですし、急ぐ必要もないと思います。大切な人との死別と向き合う第一歩として、心残りなくきちんと送り出す葬儀のお手伝いができるよう、社員一同精進します。自宅葬のここをよろしくお願いします!
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2022年08月14日

代表挨拶

人生には締め切りがあることを忘れてはいませんか?

その生命、生き切ろうとしていますか?死は1つの変化であり自然です。

わたしたちはプロダクトを通じて、

「終わりを見据え、今をよりよく生きる機会」を提供します。

死という変化にやさしい眼差しを向けられる風土をつくります。

前田陽汰 プロフィール

2000年生まれ。島根県立隠岐島前高校卒。19年慶應SFC入学。清水唯一朗オーラルヒストリー研究会所属。NPO法人ムラツムギを創設。「まちの終活」を提唱。その後、株式会社むじょうを立ち上げ、「右肩上がりを問い直す」をテーマに事業を展開している。

会社概要

会社名
株式会社むじょう
代表者名
前田陽汰
電話番号
050-3138-3737
所在地
東京都目黒区
設立
2020年5月
資本金
810万円