松鶴建設(株)

私は2011年まで、地元・福島の建設会社で作業員の仕事をしていました。しかし震災を機に上京し、建設現場の監督業にチャレンジ。2級土木施工管理技士の資格を持っていたとはいえ、監督業務は未経験です。ところがそんな私に、「（作業内容は少し制限されるけど）2級でも業務を行なうことは可能。きちんと教育するから大丈夫」と言ってもらい、入社が決まりました。

入社当時、私はまだ31歳でしたが現場管理担当に就き、現場代理人の先輩監理技術者に監督業務を教わりました。例えば、「確認用の写真をこまめに撮って全体の品質管理を怠らない」「このぐらい掘っていい」「これは必ずここに入れてと作業員さんに細かな指示を出す」等、しっかり慎重に仕事を進めることを学びました。1級土木施工管理技士資格の勉強中は、講習会に行けるよう現場を按配して早退させてくれる等、出来る限り配慮をしてもらえました。資格さえあれば若手でもすぐチャンスを与えられ経験を積ませてもらえる会社なので、私も入社5～6年ほどで所長にキャリアアップすることが出来ました。

私の所長としてのメイン業務は、施工計画書の作成・提出等、『発注者とのやりとり』です。例えば現場を掘削し、予想外の地中埋設物（配管や古い構造物等）が出てきた場合、手配済みの材料が使えなくなることがあります。強度や長さ等を検討のうえ別の材料を再調達、スケジュールや予算設定もやり直しです。そしてその都度、発注先に確認を取ります。資材使用承諾申請書の作成・提出や、設計図どおりに出来ない時の予算管理等、書類は多岐に渡り、意外とデスクワークの多い仕事なのです。

すべてがスムーズに進むわけではなく、いろいろなことが生じます。チームの仕事が上手く回るよう、私は一歩下がって全体を見ながら調整しているつもりです。下請け業者さんへの発注時にも、コメントを書いて図面を分かりやすく工夫する等、うまく仕事ができるよう努めております。苦労はありますがいろいろ経験させてもらい、確実に“自分自身も成長”しているという実感があります。
（梅田尚樹さん　2011年入社　工事部所属）