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情報公開請求の約10日後に『市職員がメール削除』…外付けHDDに残っていたと判明

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(c) Mainichi Broadcasting System, Inc.

MBSニュース

大阪のIR用地を巡る不動産鑑定について、大阪市が「存在しない」と説明してきたメールが『198通存在していた』ことがわかり、謝罪しました。
 (大阪港湾局の担当者 7月3日)
 「大変申し訳ございませんでした」
 7月3日に謝罪の言葉を述べた大阪港湾局。大阪・夢洲のIR(カジノを含む統合型リゾート)の不動産鑑定をめぐって、存在しないと説明してきたメールが、実は198通存在していたことが明らかになりました。
 IRの誘致を巡っては、土地の賃料を算定した不動産鑑定業者4社のうち3社で価格などが一致していたほか、IR事業を考慮せずに賃料を算定するなどしていたことから、市民らが大阪港湾局と不動産鑑定業者との間でやりとりした文書の情報公開請求を行っていました。
 一方で、大阪港湾局はこれまで、鑑定業者などとのメールは消去したとしてきました。しかし、今年3月中旬に当時の担当職員が外付けハードディスクにメールが保存されていることに気付き、今年4月の人事異動で新しく担当となった職員が課長に報告したということです。
 (大阪港湾局営業推進室 田邊朝雄室長)
 「大半のメールは情報公開請求を受けていましたけれども、その公開請求日である2022年11月2日以降の、11月15日と16日に削除をしていた」
 当時の担当職員は、情報公開請求を受けた10日ほど後にメールを削除していて、大阪市の聞き取りに対して、メールの取得から1年以上が経過しているため消去しても構わないと考えていた、と説明しているということです。
 大阪港湾局によりますと、198通のメールには、IRを考慮外とする条件に関するやりとりなどが含まれていたということです。
 (大阪市 横山英幸市長 7月3日)
 「公文書管理について、今回のメールの件ですが、不適切な取り扱いになったということで、これは非常に残念で遺憾に思いますし、市民の皆さまにお詫びいたします」
 横山市長は公文書管理が不適切だったと謝罪。一方で、これまで賃料の算定にIRを考慮しないよう大阪市が伝えた事実は無い、としていた説明に齟齬は無いとしました。今後、見つかったメールについては情報を開示したいとしています。