「盗聴されている」「電磁波攻撃を受けている」「集団ストーカーの被害に遭っている」。幻覚や幻聴が特徴的な精神疾患・統合失調症を患った人たちがそんな相談を探偵会社に持ちかけ、何十万円、何百万円という法外な料金をとられて「カモ」にされるケースが多発している――。 弁護士ドットコムニュースで2017年10月8日に配信された拙記事「統合失調症の患者がカモにされる現状に憤り…探偵会社が医療機関につなぐ新たな試み」では、「総合探偵社フォーチュン広島」の社長、重川亮さん(49)がそんな探偵業界の暗部を明かしてくれ、大きな反響があった。 重川さんは、統合失調症の人から冒頭のような相談があると、悪い探偵会社に騙されないように医療機関に連れて行く活動もしてきたが、「あの記事以後も統合失調症の人を騙す探偵会社は減らず、むしろ増えています」とのこと。 実際、昨年(2022年)11月には、東京都の探偵会社の社長らが、