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「たばこの火つけた瞬間、ドカン」 新橋ビル爆発、入居店員が説明

毎日新聞 / 2023年7月3日 19時48分

爆発があった東京・新橋の雑居ビル周辺=東京都港区新橋で2023年7月3日(脇田利光さん提供)

 3日午後3時10分ごろ、東京都港区新橋3のビルで「爆発音がした。ビルの2階から灰色の煙がたくさん出ている」と通行人の女性から110番があった。警視庁愛宕署などによると、出火元は地上8階地下1階建ての飲食店やクリニックなどが入る雑居ビルで、2階の飲食店約20平方メートルが焼けた。

 愛宕署によると、ビル2階の飲食店にいた男性店長(52)と女性従業員(53)のほか、ビルの近くを通りかかった75歳と53歳の男性2人がけがをした。店内にいた2人は顔などにやけどやけがをし、通行人の2人は爆発の影響で飛び散ったガラス片が当たるなどした。3人は重傷で、75歳の男性は軽傷という。

 飲食店のホームページによると、店は競馬や乗馬の愛好家らが集まるバーで、出火当時は開店準備中のため客はいなかった。店長は警視庁に対し「2階の喫煙室でたばこを吸おうとライターで火をつけた瞬間、ドカンと爆発した」という趣旨の説明をしており、「(出火当時)ガス臭いと思っていた」などとも話したという。店内はガス濃度が高く、愛宕署などが出火原因を調べている。

 現場近くの道路には爆発の影響で飛び散ったとみられるガラス片などが多数散乱していた。目撃した60代女性は「会社で仕事をしていたら、ドーンと今までに聞いたことのない音がして体が浮き上がった。大きなトラックがビルにぶつかったのかと思った。外に出ると(火元のビル)2階の窓から炎がごうごうと噴き出て、その後に黒煙がもくもくと上がった」と話した。

 仕事で現場近くを訪れ、爆発したビルの前に車を止めていたという西東京市の男性会社員(54)は「車内にいたら『ボン』と乾いた音が鳴り、車が揺れたように感じた。1メートルほど前に60センチ以上ある破片が落ちてきたり、ガラスや鉄くずなどが散乱したりして、映画のワンシーンかと思った」と振り返った。

 また、近くにいた人たちからは「ガス臭がしていた」という声が多く上がった。近くのビルで仕事をしていた40代の女性会社員は「昼からガスの臭いがひどかった。建物から出てきた人は手から血を流したり、しゃがみこんだりしていた」と話した。【木原真希、岩崎歩、菅健吾、島袋太輔】

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