うるま市の漁港で絶滅危惧種のベニアジサシがノラネコに捕食されていたのが見つかった問題で、山階鳥類研究所(千葉県)は30日、ネコによるベニアジサシの捕食が確認されたのは初めてであり、近年減少傾向にあるベニアジサシの繁殖への影響が心配されるとの見解を発表した。捕食された個体に付いていた足輪を研究所が回収し調査したところ、オーストラリアのスウェイン環礁で2002年1月12日に付けられ、この個体は21歳以上だった。

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 環境省の調査によると、21年に沖縄島周辺で確認されたベニアジサシの巣の数は、09年と比較して68・7%減少している。

 琉球わんにゃんゆいまーるの畑井モト子代表理事は「外にいるネコも命ある存在とし、これ以上増やさないように不妊去勢手術をし、マナーを守った餌やりなどの管理が必要。飼い猫の適正飼養を徹底して」と訴えた。(社会部・普久原茜、政経部・東江郁香)