共産・田村智子氏 衆院鞍替えで囁かれる初の女性党首 重鎮2人引退で狙う若返りと党勢挽回
志位和夫・現委員長は“一丁上がり”の議長ポストか
共産党は志位和夫委員長(68)が23年にわたりトップに君臨してきたが、今年になって、現役党員が党首公選制などを求めて組織硬直を批判すると、除名処分にしたことが物議を醸した。除名問題で党内外から批判されたことが響いたのか、4月の統一地方選で共産党は大きく議席を減らしてしまった。
「機関紙『赤旗』の購読者も減り、党勢縮小が止まらないため、不破哲三元議長(93)の“鶴の一声”で執行部刷新の流れが決まったようです。不破元議長の念頭にはホープと期待する山添拓参院議員(38)への委員長交代があったようですが、まだ若すぎるという懸念もあり、より新鮮さを打ち出すために田村政策委員長に白羽の矢が立った。自民党より先に女性党首が誕生すれば、ジェンダー平等で開かれた政党だとアピールできます」(共産党関係者)
共産党は、田村氏の衆院鞍替えと同時に、25年以上も国対委員長を務めてきた穀田恵二衆院議員(76)、政策委員長などを歴任した笠井亮衆院議員(70)ら重鎮の引退も発表。執行部を一新し、若返りも図ることで党勢挽回を狙うようだ。
「小池晃書記局長(63)は副委員長にスライドし、将来の委員長候補である山添議員が書記局長に昇格。落選中の辰巳孝太郎元参院議員(46)も比例近畿ブロックの単独1位に据えて国会に戻し、政策委員長に就ける。こんな人事案がまことしやかに語られています。志位委員長は“一丁上がり”の議長ポストでしょう」(前出の共産党関係者)
このままいけば、来年1月の党大会で行われる中央委員会幹部人事で田村委員長・山添書記局長の新体制が誕生しそうだ。