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マイナ保険証、国民に不便を押しつける皮肉な事態に…「無保険扱い」防止のため従来の保険証も持参 不信高める「元のもくあみ」的対応

zakzak by夕刊フジ / 2023年6月30日 15時30分

マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」のトラブルをめぐり、厚生労働省が29日、とんでもないことを言い出した。マイナ保険証の不具合で病院を受診する人が「無保険扱い」となるのを防ぐため、当面の対応として、従来の健康保険証も一緒に医療機関に持参するよう呼びかける方針を明らかにしたのだ。国民の利便性を高める施策が逆に、負担を押しつける皮肉な事態となっている。

マイナンバーカードで患者の保険資格を確認できる「オンライン資格確認システム」に不具合が起きたり、通信障害で患者の保険資格が確認できなかったりする場合、従来の保険証がないと加入保険が分からず、「無保険扱い」となる。マイナ保険証をめぐるトラブルでは、窓口で一時的に患者が医療費10割を請求されるケースが相次いでいた。

このため、厚労省は、「念のため」として従来の保険証も持参するよう健康保険組合などを通じて呼びかける必要があると判断した。

マイナ保険証と従来の保険証を一緒に持参する対象は、初めてマイナ保険証で受診する際や、転職などで加入する保険を変更した場合が想定されている。

厚労省は29日、マイナ保険証利用の推進本部を開き、登録データ誤りの点検などに関する工程表を決定した。工程表によると、マイナ保険証に正しいデータが登録されているかどうか、健康保険組合などによる調査を7月末までに実施。8月以降、国側も確認する。

政府は2024年秋に従来保険証を廃止(猶予として25年秋まで継続使用可能)する方針を取っている。相次ぐトラブルで従来の保険証持参まで求める「元のもくあみ」的対応は、マイナカードへの不信をさらに高めそうだ。

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