国指定天然記念物「ミヤコタナゴ」の生息調査を行いました
国指定天然記念物「ミヤコタナゴ」の生息調査を実施しました
国指定天然記念物「ミヤコタナゴ」とは
ミヤコタナゴはかつて関東地方に広く生息していましたが、環境の変化により減少し、絶滅が心配されています。
昭和49年に魚類で初めて国の天然記念物に指定され、現在では栃木県と千葉県のごく一部のみ生息しています。
矢板市山田地区の池にはミヤコタナゴが生息しており、山田ミヤコタナゴ保存会が保護活動を展開しています。
※池の具体的な場所については、環境保護のため、公表しておりません。
ミヤコタナゴ保存池の生息調査について
保存池の環境維持・ミヤコタナゴ生息数確認を目的として、保存会が中心となって毎年生息調査を実施しています。
今年度は10月22日(土曜日)に実施し、昨年度より537匹増の638匹が確認されました。
ここ数年、150匹前後で推移していましたが、産卵補助として二枚貝40匹を投入したところ、大幅に増加する結果となりました。
今後も栃木県、栃木県水産試験場の指導を受けながら、ミヤコタナゴの理想的な生育環境を整えていきたいと思います。
↑池の中に入って、生物を捕まえます。
↑生物ごとに仕分けをして、個体数を数えます。
↑今回確認できたミヤコタナゴです。
↑ミヤコタナゴの稚魚も数多く確認できました。
生息調査の結果
| 生物名 | 生息数 |
|---|---|
| ドジョウ | 1 |
| ホトケドジョウ | 2306 |
| ミズカマキリ | 63 |
| アメリカザリガニ | 461 |
| ゲンゴロウ | 217 |
| ヤゴ | 1 |
| タガメ | 0 |
| マツモムシ | 多数 |
| ドブガイ | 1 |
| イモリ | 0 |
| サワガニ | 0 |
| ミヤコタナゴ | 638 |
調査参加者
山田ミヤコタナゴ保存会、山田行政区役員、栃木県自然環境課、栃木県水産試験場、環境生物化学研究所、矢板市
ミヤコタナゴを見てみませんか?
矢板市生涯学習館1階ロビーでは、国の許可を得て、ミヤコタナゴの生体展示を行っています。
今年の6月に産まれた稚魚もとても大きくなりました。お近くにお越しの際は、ぜひご覧ください。