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ソニー千厩テック閉鎖：きょう工場を閉鎖　非正規含め７５０人失職　／岩手

　ソニー製造子会社のソニーイーエムシーエス千厩テック（一関市千厩町）は、３０日に工場を閉鎖する。非正規社員を含め従業員約７５０人が職を失っており、一関公共職業安定所によると、製造業への再就職を目指す人が多く、「１０人程しか再就職できていない」という。市は、再就職支援を続けていく。

　千厩テックは旧千厩町の誘致企業第１号として１９６８年に岩手東洋電子として創業し、０１年から現社名で操業してきた。だが、今年５月に工場閉鎖を発表。正社員５７０人（９月時点）は、１２６人（１１月末）が他県の工場へ異動、４２４人が退職した。非正規社員約３３０人は１１月末で契約が切れた。今後は来年３月まで約２０人が残務整理に当たる。

　ソニー広報センターエレクトロニクス広報部の吉田成宣担当部長は「経営体質強化に向けた改革を実施している。千厩テックの生産活動終了は苦渋の決断だった」と話した。

　一関市が市内の製造業者（従業員２０人以上）１３２社を調べたところ、０８年１０月から今月末（見込み含む）までに４割が雇用調整に踏みきり、正社員７４０人、契約社員１２６１人など計約２０００人が職を失っていた。　市は２９日、緊急雇用対策本部を市役所に設置し、生活支援、労働、中小企業セーフティーネット認定の各種相談を受けた。３０日も開設する。【天野典文】

毎日新聞　2009年12月30日　地方版　引用