仙台放送

NEWS

ニュース
「2週間に1回熱が…」子供の感染症急増…宮城県内小児科外来ひっ迫
2023-06-29 19:48:01
子供たちの間で広がる感染症についてです。宮城県内の小児科では患者数が急増、対応に追われています。子供たちに一体何が。

岩沼市にある「いたのこどもクリニック」。

いたのこどもクリニック 板野正敬 院長
「一般的に言う風邪で熱が出たり、咳が続く、患者さんが非常に多い状況ですね。かなり小児科外来もひっ迫しているような状況ですね」

このクリニックでも5月末から、発熱や体調不良を訴える子供たちが急増。来院する患者数は普段のおよそ1.5倍にものぼっています。

「なかなか、夜になってから熱が…あんまり…」

6月29日もクリニックには…。

「はい、のども上手にできた。はい、いいでしょう!のども大丈夫だったよ。夏の風邪だとは思うんですけど、一応、RSウイルスもチェックします」

いたのこどもクリニック 板野正敬 院長
「一体なんだろうか、この熱は何が原因だろうか、検査しても何も出ないし…非常に不安がる保護者さんもいますし、我々も心配ですね、検査で何も出ないとね。何でもあり、感染症あり、そういう状況がきてますね」

拡大する感染症に、保護者からは不安の声があがっています。

保護者
「感染症って目に見えないので、怖いねという話は周りでけっこうしていますね。かからないようにしたいですけど、なかなか難しいので、保育園にも通っているので、防ぎようがないですけど…うがいができるわけでもない年齢なので難しいですけど、周りの大人が気を付けるしかない」
「RSウイルスとか、アデノウイルスとか、ヘルパンギーナも保育園ですごいはやっているので、すごい心配ですね。2週間に1回くらい熱とかも、今のところ出しているので、すごく心配ではあります」

なぜ、ここまで患者が増えているのか。宮城県小児科医会の会長も務める板野正敬院長は、免疫力低下の可能性を指摘します。

いたのこどもクリニック 板野正敬 院長
「ここ数年、コロナ禍でしっかり感染予防対策をしていたので、本当はいつもはやる感染症が流行しなかったんですね。いろいろな感染症に対して、免疫のない方が、子供が増えていると思うんです。最近、感染対策も緩和されてきて、いろいろ感染症がまた復活して、免疫のない子供たちの間でぐっと一気に広まった、そういうことが一つの原因としてあるんではないかなと思います」

板野院長は幼い子供へできる予防策として、「手洗いの徹底」を呼びかけています。

ここで感染症の主な初期症状を見ていきます。宮城県内でも急拡大しているヘルパンギーナはのどの水ぶくれや痛み、咳がでます。そして、手足口病は手や足などに発疹が現れるのとこちらも咳が出ます。そして、RSウイルスと新型コロナは発熱と咳。共通点はご覧のように咳が出ることなんですね。感染症といっても、私たちには、なかなか判断が難しいですよね。

取材に応じていただいた、いたのこどもクリニックの板野正敬院長は咳以外の症状を知っておくこと、そして、「子供が通っている保育園などで今何がはやっているのかを、知っておくことが大切」と話されていて、子供たちの様子をよく見てほしいということです。
FNNプライムオンライン
Live News it!
6月
2829303112345678910111213141516171819202122232425262728293012345678
6月
2829303112345678910111213141516171819202122232425262728293012345678
6月
2829303112345678910111213141516171819202122232425262728293012345678
6月
2829303112345678910111213141516171819202122232425262728293012345678