2023.06.30
県内のことしに入ってから5月末までの特殊詐欺認知件数は484件、
被害額は11億8011万円にのぼり去年の同じ時期に比べ増加しています。
県内で毎日のように起きている特殊詐欺の被害を少しでも減らそうと
所沢中央高校の生徒たちが立ち上がりました。
ニュース545ではその取り組みを取材しました。
所沢中央高校書道部は1年生6人、2年生4人 3年生5人の15人で活動しています。
普段の主な活動は書道展に出品する書の確認や練習、
そして文化祭や3年生を送る会=3送会での書道パフォーマンスです。
所沢警察署管内で去年確認された特殊詐欺の被害は49件、被害額はおよそ8300万円でおととし2021年(25件およそ4600万円)の倍近くに増えています。
去年9月に警察署から協力依頼を受け、特殊詐欺に関する講義を受けた生徒たちは
多くの人の心に響く「書」を書き上げ、被害に遭う人達を少しでも減らしたいと考えました。
特殊詐欺をテーマにしたパフォーマンスで書き上げるメッセージや曲は生徒たち自らが考えました。
より、思いが伝わるように何度も話し合いました。
構成を考え、練習を重ねることおよそ2か月。ついに、本番を迎えました。
多くの人に見守られ、イベントは大成功。
その後、ことし1月7日には所沢駅でもパフォーマンスを披露し
多くの人に生徒たちの思いを届けてきました。
さらに、先月26日からベルーナドームで行われたライオンズ戦、3連戦では
大型ビジョンに去年撮影された生徒たちの姿と共に特殊詐欺防止のメッセージが映し出されました。
生徒たちは書道パフォーマンスを通し
悲しい思いをする人が減ってほしいと筆に思いを乗せます。
「自分はだまされるはずがない」と思わず
家族や周りの人と気軽に相談できる
環境づくりをすることが特殊詐欺撲滅の第一歩です。
県警では、家に居るときも留守番電話に設定する、
家族で合い言葉を決めておくことなどを勧めています。
ぜひ皆さんも家族や身近な方と声を掛け合い、連絡を取り合い、
特殊詐欺で悲しい思いをする人たちを減らしていきましょう!