ソニー、湖西工場閉鎖へ 24年6月末 カメラ生産、愛知に集約
22時間前
ソニーは29日、テレビ放送や映画の撮影に使うビデオカメラなどを製造する湖西市の工場「湖西サイト」を閉鎖すると発表した。生産を2024年6月末で終え、愛知県幸田町の工場「幸田サイト」に集約。経営を効率化する。直接雇用で働く約370人は、本人が望まない場合を除いて原則、幸田サイトに異動する。
いずれの工場も、ソニー子会社のソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ(東京)が運営する。湖西サイト閉鎖後の土地や建物の活用方法は決まっていない。
湖西サイトは1969年5月に設立され、ビデオカメラのほか、医療用のモニターやプリンターを生産している。幸田サイトでは直接雇用で約1130人が働き、デジタル一眼カメラの交換レンズや、犬型ロボット「aibo(アイボ)」などの製造を担っている。
「地域貢献に感謝」 湖西市長
ソニーの湖西サイト閉鎖の発表を受け、影山剛士湖西市長は「54年にわたる操業で地域の雇用を創出するとともに、納涼祭開催など地域貢献にも取り組んでいただいた」と感謝した上で、「(操業終了は)企業の経営判断。従業員の雇用に不安が生じないよう、市としてもできる対応をしたい」と述べた。