1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

健康のための「激しい運動」が病気を招くリスク 60歳過ぎた人なら「自転車」「エアロバイク」などがお勧め

NEWSポストセブン / 2023年6月29日 11時15分

 また、反復横跳びのように横方向へのジャンプを伴う運動も、中高年以降はリスクが大きいという。

「2010年に発表された首都大学東京(現・東京都立大学)らの研究では、高齢者は若者に比べて関節の位置を元に戻す力が弱いことがわかりました。特に左右のステップは股関節にかかる負担が明らかに大きいため、中高年になってから行なうと痛めるリスクがあります」(同前)

 戸田医師は、60代を過ぎて筋肉や関節が衰えた人には、自転車やエアロバイクを推奨する。

「筋肉の老化は、関節を曲げる時に使う筋肉より伸ばす筋肉、上半身より下半身に顕著になります。特に膝を伸ばす筋力は、70歳では30歳時点の40%まで低下することがこれまでの医学研究で明らかです。加齢に伴う筋力低下を防ぐ観点からは、下半身で伸ばす筋力を使う自転車やエアロバイクがいいでしょう」

「運動が健康にいい」との常識は、体力や年齢に相応しい運動をしてこそ当てはまる。無理をして、自ら健康寿命を縮めるような間違いがあってはならない。

※週刊ポスト2023年6月30日・7月7日号

CCPA Notice
あなたにオススメ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング