アメリカの大学が入学選考を行う上で黒人などの人種を考慮している措置の是非をめぐる裁判で、連邦最高裁判所は29日、措置は憲法違反にあたるという判断を示しました。 連邦最高裁が45年前に示した「大学の入学選考で人種を基準の一つとすることは合憲だ」とした判断を覆した形で、アメリカでは長年、多くの大学で多様性を確保するためなどとして同様の措置がとられていることから大きな影響が出ることが予想されます。 裁判で原告側は、名門のハーバード大学などが黒人やヒスパニック系を優遇していることがアジア系や白人への差別にあたるなどと訴えていました。