育英高元講師が逮捕、教材費などの管理口座から58万円着服容疑で「ギャンブルに使った」

　育英高校（神戸市長田区長尾町２）の口座から現金５８万円を不正に引き出し着服したとして、兵庫県警長田署は２８日、業務上横領の疑いで、同校の元専任講師の男（２９）＝東京都中野区＝を逮捕した。同署の調べに「ギャンブルに使った」と容疑を認めているという。

　逮捕容疑は昨年１１月７日、同市内の金融機関窓口で、教材の購入費や英検などの受験費を管理する法人口座から、現金を不正に引き出し着服した疑い。

　同署によると男は昨年４月、国語科の講師として採用された。１学年のクラス担任も務め、同９月からは会計担当として通帳を扱える立場だった。同校は昨年１２月、法人口座から計１１回の使途が分からない支出を確認。男に確認したところ、出金を認めたという。

　他にも約６２０万円の被害が確認されており、同署は余罪を調べる。男は３月７日付で懲戒解雇されていた。