兵庫県の私立・育英高校に教員として勤務していた29歳の男が、教材費など約60万円を横領した疑いで逮捕されました。学校の口座からは700万円近くが無くなっていて、警察が余罪を追及しています。

 業務上横領の疑いで逮捕されたのは、東京都に住む無職の木田侑人容疑者(29)です。警察によりますと、木田容疑者は、去年11月、勤務先の学校が管理していた教材費など約58万円を横領した疑いです。

 木田容疑者は、去年4月に兵庫県神戸市にある私立・育英高校で1年間の契約で教員として働き始め、その後、1年生の教材費などの会計を担当していました。

 去年12月、学校が口座を確認したところ、3か月の間に11回にわたって現金が引き出され、合わせて約680万円がなくなっていることが判明し、警察に被害届を提出しました。

 木田容疑者は、昨年末に「一身上の都合」を理由に退職願を提出し、東京に引っ越していました。

 警察の取り調べに対し、木田容疑者は「ギャンブルに使った」などと容疑を認めていて、警察は、無くなった680万円全額を木田容疑者が横領したものとみて捜査しています。