渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

カワサキ

2023年06月29日 | open



カワサキのこんなオートバイ
可愛いなぁ。
MS-KMの兄貴分のような
ピンクナンバーの古い車。
無論、2ストロークエンジン。
街のちょい乗りに最高だ。
MS90時代に感じたのだが、
原付2種はかなり距離を走れる。
高1の時はそれで遠い所に行く
楽しみを知ったもの。
免許は最初は中型免許だったが、
原付2種から乗り始めた。
土手や広い河川敷でおもちゃの
ように乗り込んで操作操縦も覚
えて、滑らしてのコントロール
はそれで習得した。接地感の
何たるかも原付2種で体得した。
ティーンの頃に。

原付2種はパワーとかではなく、
速度制限が普通車と同じ法定
速度の60km/hで走っても合法
というのがいい。
まだ原付1種の50cc以下はヘル
メット着用も二段階右折も無か
ったが、速度制限30km/h未満
という規制は存在した。
既に1970年代でそれは時代に
そぐわなかったが、今でも原付
1種は30km/h未満制限という
おばかな法律を残存させている。
今、原付2種の人気が異様に高
まり、町のスクーターは原付1
種は壊滅状態で、街を見ると
多くがピンクナンバーのスクー
ターだ。
二輪運転免許などはたとえ大型
だろうと今では教習所で簡単に
取れるので、法規制的にも運行
に便利な原付2種の自動二輪免許
と桃色ナンバースクーターが
人気のようだ。

原2は自動二輪免許が無いと乗れ
ない。四輪普通免許のオマケ原
付とは違う「二輪免許」が要る。
だが、人気上昇。
お手軽便利だからだろう。

中型免許でも原付、限定解除や
大型免許でも250。
こういうのは、結構イケてる。
選択肢として乗りたい車種を
選んでいるからだ。
そうした人たちは二輪大型免許
が教習所で簡単に取れるように
なってからのニワカ大型乗り特
有の意味不明な排気量マウント
は取らない。排気量が欲しいの
ではなく、選んだ車種の性能を
堪能したいからだ。
ただ排気量を自慢したいなら
ダンプにでも乗ってろ、てやつ
なのだが、現今は妙な現象が
社会的に起きているらしい。
小排気量に乗る女の子を集団
で馬鹿にしたり、大排気量に
乗ってさえいれば偉いとか
ド勘違いしてたり。
排気量が大きければ偉いとか
勘違いする頓珍漢な連中は、
らかに新免許制度以降に
大型二輪免許を取ったニワカ
だろう。
限定解除時代には排気量自慢
をする心得違いの愚者などい
なかった。ほぼ皆無。
新免許制度はミョウチクリン
な種族を生み出した。
楽しみ狭めてるなぁと思う。
自己優越感を満たして他人を
睥睨したいがためにバイクを
利用して。
違うんだけどなぁ。
オートバイという乗り物が人に
もたらしてくれる楽しみという
のは。
俺なんて、50ccに乗っても楽し
くて仕方ないよ。
同じ二輪だもの。
モーターサイクルはモーターサイ
クル。
そこに差別感を差し挟むいわれ
は無い。

これね、解っている人たちのみ
が集まる世界があるのよ。
それはかつての二輪の世界グラ
ンプリ。
小排気量クラスの世界チャンピ
オンだろうと大排気量クラスの
世界チャンピオンだろうと名誉
は同列で、当事者や関係者たち
は一様に敬意を表していた。
GPライダーのほぼ全員もそんな
感じ。
それは彼らが知っているからだ。
たとえ最大排気量の競技でトップ
を走ろうとも、おまえ50や80や
125で同じ成績残せるの?とい
うのを。
なので、排気量クラス関係なく、
技術を以て活躍している人たち
に皆が敬意を持っていた。
今の日本のような大排気量に
乗ってさえいれば偉いと勘違い
する愚考愛好者はいなかった。
正直いうと、二輪を手足のよう
に乗りこなせないのに、大型
車両に乗っておぼつかない運
転していたり、硬直して立ち
ゴケしているのがどんなにみ
っともない事なのか理解でき
ないのだろうか、と思う。

まあ、人の楽しみは人それぞれ
だが、人を見下す事の為にモー
ターサイクルを利用するのは、
人としてとってもさもしい事か
と思う次第にて。

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