「知っている店がある」マッチングアプリ悪用して“ぼったくり”男女４人逮捕…ススキノで30件、被害総額1300万円以上とみて捜査

2023年06月27日(火) 14時38分 更新

男女４人を逮捕、余罪があるとみて捜査している札幌中央警察署

　マッチングアプリを悪用し、25日から26日にかけて、札幌市のススキノのバーに連れ込んだ20代の男性から、約30万円もの飲食代を脅し取ろうとしていたとして、20代の男女４人が逮捕されました。

　恐喝未遂の疑いで逮捕されたのは、住所と職業、名前も不詳の男、以下、すべて自称の無職、住所不詳の中嶋優生（ゆうせい）容疑者21歳、山形県米沢市の太田輝（ひかる）容疑者24歳、東京都世田谷区の久保田里奈（りな）容疑者21歳の４人です。
　４人は共謀し、25日から26日の間、札幌市のススキノのバーで20代の会社員の男性に対し、法外な料金に設定したリキュールを数十杯飲ませるなどし、約30万円を脅し取ろうとした疑いが持たれています。
　警察によりますと、久保田容疑者がマッチングアプリで被害男性と知り合い、現場のバーに「知っている店がある」と連れ込みます。
　バーでは、３人の男は飲み放題のシステムを説明して安心させた後、久保田容疑者がトランプゲームに誘います。
　このゲームに負けると、リキュールを一気飲みさせられますが、このリキュールは飲み放題の対象外で、料金は一杯2500円から3000円。
　被害男性は、久保田容疑者が飲んだ分と合わせて数十杯の料金、約30万円を請求されていました。
　被害男性が支払えないと言うと、３人の男は「訴訟になっちゃうけどいいかい」「警察に行っても、業務妨害で捕まるのは君だよ」などと脅していました。
　その後について、警察は捜査に支障があるとして、明らかにしていませんが、すでに内偵捜査に入っていたため、被害男性と接触、４人の容疑を固めて、26日午前から相次いで逮捕しました。
　５月以降、ススキノの飲食店では、同様の被害が30件以上、被害総額は1300万円以上に上っていて、警察は、４人に余罪があるとみて、認否を明らかにせず、調べをすすめています。