週刊誌報道受け家族会議 「みんなでさよならする」
母親に対する自殺ほう助の疑いで逮捕された歌舞伎俳優市川猿之助(本名喜熨斗孝彦)容疑者(47)が、逮捕前の任意聴取に「週刊誌報道をきっかけとして家族会議が行われ、みんなでさよならすることにした」と説明していたことが27日、警視庁への取材で分かった。猿之助容疑者を巡っては、事件が発覚した5月18日発行の一部週刊誌が性加害やハラスメント疑惑を報じていた。
警視庁は週刊誌から取材を受けるなどした猿之助容疑者が報道内容を事前に知って家族と話し、一家心中を決意したとみている。
警視庁によると、猿之助容疑者は「両親にビニール袋をかぶせた」と話していたが、事件発覚前日の5月17日に行われた家族会議では「なるべく苦しまずに死ぬ方法として、睡眠薬を飲んで眠った後にビニール袋を使うことにした」と話し合ったと任意聴取に説明。「(両親死亡後の)後始末を自分が行うことになった」とも話したという。
ただ、両親に窒息死の所見は確認されておらず、死因は睡眠薬を服用したことによる中毒死の疑いだった。