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7. 効率的な計算方法
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- 12.685+100.9049=113.590
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- 113.590×4.60=523
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- こうすれば,精度はほとんど落ちない。
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- 結論
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- 測定値の有効桁数 + 1 桁の数値を使用する(気体定数,分子量など)
- 有効数字 + 1 桁で計算を進める
- 最終段階で本来の有効数字を考慮する
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- 提案
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- 以上の操作を確実に実行するためには,計算途中につき増やした桁にマークを付けて示せばよい。ここでは上線で示すことにする。
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- 0.540×5.671=3.06¯¯¯2
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- 3.06¯¯¯2+10.9049=13.96¯¯¯7
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- 13.96¯¯¯7×8.4=1.2×102
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- 丸める桁が 5 になる場合はさらにその下の桁にわたってマークすることにする。
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- 例1
- 1.234×3.451=4.258534
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- 1.234×3.451=4.258¯¯¯5
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- 1.234×3.451=4.258¯¯¯¯¯¯53
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- 例2
- 2.234×5.67815=12.68498705
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- 2.234×5.67815=12.68¯¯¯5
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- 2.234×5.67815=12.68¯¯¯¯¯¯50
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- 2.234×5.67815=12.68¯¯¯¯¯¯¯¯499
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- 留意すべきこと
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- 常にこれだけの配慮が必要であるとは限らない。
- 必要ではない場合には,簡便性を優先してよい。
- 有効桁数が 1 桁程度の場合でも,3 桁の精度で計算を進める方がよい。
- 有効桁は計算過程で変動する。よく入試問題などで「有効数字○桁で求めよ」のような記述を目にするが,計算前に有効桁を決定することはできない。
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7. 効率的な計算方法
- Copyright © Kimura Isao, Faculty of Engineering, Niigata University
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